◇ クルミ割りからクッキーまで自家製
新潟県魚沼でスローライフを探求している舎弟が近所で採れたクルミ(オニグルミ)を
送ってくれた。
クルミは大きな梅やアンズ大で、落ちた(あるいは落とした)実の果肉部分(これは仮果
という)を腐らせて中の種の部分(これを核果という)から取り出した種子(仁という)を用い
る。殻は硬く容易に割れない。
クルミを半日くらい水に浸しておいてからフライパンなどで10分くらい炒る。すると殻の
筋の部分が少し開くので、そこに厚手の刃物を当ててチョンと叩けば半分に割れる。
硬く厚い殻につつまれたクルミの実が顔を出す。そこからが大変で、実の方は複雑な形
で殻に包まれているので簡単にスカッとはとれない。多少きれいに取れるコツといえば、
殻のお尻の方から、金串などを使ってつぶ貝の身を取り出す要領でひねってえぐり出す。
それでも少し残ってしまうが、うまく取れた時はささやかなことではあるが達成感がある。
中くらいの笊一杯あった殻付きクルミは、中を取り出すと小鉢一杯(およそ100g)。
折角の新クルミなので「クルミ入りクッキー」を作った。
先ずはごく一般的な「クルミクッキー」。
① クルミはフライパンで10~15分くらい焙煎する。香りが出てきたらやめて、冷めてから
適当な大きさに砕く。
② 無塩バターは50gを電子レンジで柔らかくして良く練りたて、砂糖(ほんとはグラニュー
糖がいいらしいが)を加えてさらに練りたてる。そこにたまご1個を溶いたものを加えて泡
だて器でよく練る。
①のクルミを50g加える。
バニラエッセンスを2~3滴たらす(好み)。
③ 薄力粉200gにベーキングパウダーを小さじ1杯を混ぜ振るい器を通して①に加えて
ざっくりと混ぜる(練らない)。
④ 全てが均等に混ざったところで塊をラップに包んで冷蔵庫で小1時間寝かせる。
⑤ 落ち着いたところで塊を伸べ棒で厚さ4ミリ程度にして4センチ四方程度の食べ易い大
きさに切る。
⑥ オーブンで170度12分~15分焼く。焼きあがったら冷まして出来上がり。
次いで「クルミ入りコーヒークッキー」これは大人の味仕様。
① 焙煎済みの砕いたクルミは50g。バターは多めで100g、卵は卵黄のみ1個分混ぜる。
② インスタントコーヒーを大匙1杯分、大匙2杯程度の牛乳で溶かして①と一緒に混ぜる。
③ 薄力粉は120g、砂糖は50gを振るって①②とザクッと混ぜる。
④ 直径4センチほどの棒状にしてラップに包んで小1時間冷蔵庫で寝かせる。
⑤ 時間になったら起こして4ミリ程度の厚さに切り、170度12~15分程度で焼く。
(以上この項終わり)