◇ 有馬温泉と神戸観光
長女夫婦が兵庫県西宮市に家を作ったのでお祝いに出掛けた。ついでに有馬温泉へ。かねて日本
三大温泉のひとつに数えられる名湯であるが、草津温泉と下呂温泉は入ったものの、残る有馬温泉
にはなかなか行く機会がなかった。長女もいいところに居を構えてくれた(当人は全くそんな視点はな
かったはず)。何しろ阪急今津線の甲東園駅から宝塚駅までは本の15分。そこからバスで1時間足ら
ずで有馬温泉に着く。
有馬温泉は神戸市北区にある。神戸電鉄でも1時間足らずで行ける温泉なので、神戸の奥座敷と
言ってよい。太閤秀吉がいたく気に入って、ねねのために別荘まで作って足しげく通ったという。泊ま
った宿の近くに「極楽寺」という寺があって、その構内に秀吉が作った温泉湯舟などが博物館として
復元されている。温泉協会では太閤橋やねねの像まで作って秀吉にあやかっている。
旧い温泉地で草津温泉に似ているが街の造りがより風情に溢れている。日本三大温泉では一番
の評価を付けたい。こぢんまりしていて、高低のきつい温泉地であるが2時間足らずで域内の5つの
泉源を回った。泉源によって金色に濁った「金泉」、透明な「銀泉」があることで知られている。
2泊目に温泉地の六甲有馬ロープウェイの下駅に近い「鼓ケ滝」まで歩き滝をスケッチした。9月の
末ではまだ紅葉には程遠かったが、紅葉の名所という。
また温泉の中心部のはj観光客が引きも切らない。外人客が結構多い。江戸時代からの老舗の店
を入れてスケッチをした。
有馬温泉ではゆっくり二泊し、神戸電鉄有馬線で神戸の中心地新開地に向かった。
神戸の繁華街三宮に宿をとって、三宮・元町商店街や南京町、花時計など見どころを散策し、折から
神戸市博物館で「大英博物館展」をやっていたので有名なロゼッタ石(レプリカ)など貴重な展示物
を鑑賞し疲れたが満足できた。
翌日は神戸観光では欠かせない北野異人館街を観光した。山陽新幹線新神戸駅から徒歩15分く
らいで異人館街に着く。港町の特徴は急坂。ここも例外でなく、急角度の傾斜地に洋館が建っている。
いくつかの異人館を覗いたが、そのうち「うろこの家」に少々時間をかけてスケッチし、彩色もした。
「うろこの家」は明治38年築の旧ハリアー邸。神戸異人館街の一番人気である。外壁の天然スレー
トがうろこ状のため「うろこの家」と呼ばれる。国指定登録文化財である。 ビュッフエやユトリロ
等の絵画を展示した「うろこ美術館」があり入館料1,050円。
K氏宅のオープンテラス
鼓ケ滝(有馬温泉)
有馬温泉・川上商店前の通りで
うろこの家(神戸・北野異人館街)
Montval Canson F1(122×220mm)
(以上この項終わり)