読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

流山・市野谷の森公園の行方は

2015年10月05日 | 水彩画

おおたかの営巣地市野谷の森
  10月4日(土)は三女の方の孫Mの運動会だった(西宮に住む長女の方の孫Rもこの日に
 運動会とか)。久々に子供らの熱気に触れ、若さをもらった。

  流山市は「子どもを育てるなら流山」ということで若い世代の世帯が多く、「流山おおたかの
 森小中学校」という小中一体の学校が出来た。Mちゃんはそこの1年生。6回生として卒業す
 ることになる。

  TX(筑波エクスプレス)流山おおたかのもり駅を下りて西に進むとおよそ15分で瀟洒な「流
 山おおたかの森小中学校」がある。その校庭に接してうっそうとした森がある。かつてこの辺
 りの50haほどの自然林はオオタカやアカゲラなど貴重な鳥類の生息地だった。TXの建設と
 住宅開発に伴ってその半分くらいが宅地として開発され、森は消えてしまった。自然保護団
 体などの訴えもあってそのうちの24.1haを自然保全地域として県営公園とする方針が決ま
 った。これが平成17年のこと。しかし土地買収の遅れ等で未だ工事着手に至らず完成は平
 成29年度にずれてしまった。果たして実現するのか。駅名にまでなったオオタカの営巣地は
 ほんとに残るのか。
  うっそうとした森に分け入ると「立入禁止」の立て札があってそこには「UDC都市機構」とあ
 る。どうやらここはUR施行の土地区画整理事業でつくる近隣公園用地らしい。それにしても
 平成29年度完成とは先々どうなるのか不安になるところ。

 貴重な自然は一度壊したら再現するには途方もない時間とカネがかかる。何とか残したい
 自然環境であるが、公園にしたいとは言っても公共機関が所有権を取得しない限り、虫食い
 的に樹木は伐採され景観は破壊されていく。行き場を失ったオオタカやアカゲラなどは何処
 に行くのだろう。 


  

  

  

    

  (以上この項終わり)

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