読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

畑の作物はいま

2016年05月11日 | 畑の作物

◇ そら豆(天豆)
    もう少しで食べられます。

  
  

   
◇ 落花生
  4月29日に蒔いた種が芽を出しました。ネットはカラス避け。

  

◇ インゲン豆
、ポットに蒔いて昨日移植しました。

  

 トマト
  全部大玉の「桃太郎」です。花も咲き始めています。

    

◇ きゅうり
   胡瓜は庭の畑です。節に既に小さなきゅうりが育っています。

  

(以上この項終わり)

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東京・谷中七福神巡り

2016年05月08日 | 里歩き

東京の七福神巡り八番目谷中七福神
 東京の七福神巡りを始めて何年になるだろうか。2006年の1月、ボランテイァ仲間7人と「浅草名所七福
神巡り」をやったのが初めてである。このときは10社を回った(福禄寿と寿老人が2カ所ある)。
 その後夫婦で春先の歩き易い陽気に誘われて歩くことが多くなった。今年は港七福神を歩いた。これまで
深川、日本橋、柴又、小石川と合わせて7か所を回ったことになる。全部で32あるのでまだまだだ。

<東覚寺>北区田端2-7-3  (福禄寿)
 JR田端駅から歩く。西に歩いて信号一つ目で右の道を入ると「東覚寺」。福禄寿の寺であるが、外からは
むしろ赤紙仁王尊の寺として知られているようだ。福禄寿の標もない。


            

            

 <青雲寺>荒川区西日暮里3-6-4  (恵比須)
  次はJR西日暮里駅に近い「青雲寺」。恵比須様である。ここも恵比須様の手がかりもない。
 「谷中七福神巡り」は七福神めぐりでは江戸時代からで最も古い歴史を持つというが、寺はそんなこと
 は当寺は関知しませんといった感じで寂しい。
  途中に今や都内でも珍しくなった銭湯があった。道灌山の「千歳湯」。その先には「開成学園」。超難
 関校とは聞いていたが、こんなところにあるとは知らなかった。江戸っ子の家内は知っていた。

  青雲寺は修性寺とともに「ひぐらしの里」の「花見寺」と呼ばれるほど江戸期の庭園名所だったらしい。
 なかなか風格のある堂宇である。
  境内の一隅に滝沢馬琴の筆塚がある。

            

        

 <修性院>荒川区西日暮里3-7-12 (布袋尊)
  「青雲寺」を出て少し行くと「修性院」がある。山の斜面を利用して広大な庭園に、数多の華樹が咲き
  乱れたという。今は後ろには「第一日暮里小学校」が建っていて当時の面影はない。
   ここいらから日暮里にかけてとにかく寺院が多い。

  

 <天王寺>台東区谷中7-14-8  (毘沙門天)
  修性院の道はまるで江戸時代の宿場町のように曲がりくねっていて、楽しい。やがて道はJR日暮里駅
 北口につながる「谷中銀座」にぶつかる。「こどもの日」という旗日に当たっているせいか大変な人出
 である。

                

  

     「天王寺」は日暮里駅からほぼ線路沿いに進むと近い。立派な境内と堂宇、趣のある通用門が見事で
 ある。

             

  <長安寺>台東区谷中5-2-22  (寿老人)

  天王寺は広大な谷中霊園の北の端にあるが、一旦諏訪台通りに出る。そこに「長安寺」がある。
  この寺はまるで民家のようで、しかも寿老人のよすがもなく七福神巡りとしてはいかにも呆気ない。

            
 
   <護国院>台東区上野公園10-18  (大黒天)
   谷中6丁目の信号を渡り、突き当たりの「護国院」が大黒天である。元来が上野寛永寺の一院で
  あったという。ここも何とも言えない風格のある寺院である。絵にもなる。

         

  <不忍池弁天堂>台東区上野公園2-1  (弁財天)
  護国寺を出て、上野高校を経て上野動物園に。ここも大変な人出だということが子供らのにぎやか
 な歓声などでわかる。森鴎外の居室があった「鴎外荘」で昼食をと思ったが、同じことを考えた人た
 ちが並んで待っているのを見て諦めて進んだ。その先に最後の弁財天の住まう「弁天堂」。ここは天
 海僧正が不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島弁財天を勧請して建てたのが寛永初年。今では上野寛永寺
 にとって清水道と並んで欠かせない観光名所である。ここも結構人が多かった。

             

                                   (以上この項終わり)

  

 

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白石 一文の『光のない海』

2016年05月05日 | 読書

◇ 『光のない海』 著者:白石 一文  2015.12 集英社 刊

    

 
      高梨修一郎(50歳)建材商社徳本産業の社長。一人の中年経営者の物語である。
  格別強烈な個性を持っているわけでもないし、特に優れた経営能力を持っているわけでもない。
  ごく普通の価値観を持っている人ではあるが、実はこれまでの人生は結構強烈なもので、当た
  り前ではない過去がある。
   妻子と別れ独身生活となって久しく、特に親しい友人もなく、孤独な毎日を送っている。めった
  に笑わない。
  
   小5の時に父が失踪、小2の妹篤子が交通事故(加害者=徳本産業社長徳本京介)、癌による
  母の死、徳本京介の死後妻の徳本美千代による過剰な庇護、徳本産業への就職、美千代との隠秘
  な関係、美千代の娘淳子との結婚、息子舜一の誕生、妻の不倫実発覚、篤子の早世(勤務先上司
  との不倫が因で自殺)、徳本産業社長就任、元妻淳子の再婚相手宇崎(高梨の元同僚で、淳子と
  の不倫を知った妻が美千代の社長室で焼身自殺を図り、宇崎は馘首された)と主要取引銀行によ
  る徳本産業乗っ取り工作…。
   うち続く荒波にもまれながら懸命に生きてきた高梨は、誰とも繋がれない孤独をひしひしと感
  じながら、30年以上にわたって自らの人生を拘束してきた徳本産業と、亡き徳本美千代の呪縛か
  ら早く解放されたい、完璧な独り身となりたいと請い希っている。

      別れた妻は、自分の母親と夫がかつて愛人関係だったことを知っていたのだろうか。いつも心
  にかかっていた暗い疑問。宇崎の会社乗っ取り工作の真意を聞こうと元妻淳子に会った高梨は、
  彼女は宇崎とは2年前から別居状態だと知る。そして母親と高梨の関係も知っていたことも。
   心に巣喰う絶望は生き方も変えてしまうのか。自分の息子が実は妻の不倫相手の子だと知っ
  て、妻子と別れてから肉体的にも精神的にも女性に全く関心を失ってしまっていたのだ(p182)。
   薄幸な少年時代を送った高梨は自分の子だと思っていた舜一を溺愛した。そして別れたのちも
  夢の中で中学生になった舜一を思いっきり抱きしめた。望んでいた幸せな家庭生活がやっと得ら
  れたと思っていのに、別れたはずの宇崎との不義密通の子だと知らされた。天罰だと思った。

   そんな滝本の前に筒見花江という、これまた強烈な人生を歩んできた一人の中年女性が現れる。
  彼女とその祖母との交流が生まれた。花江とは境遇が重なり合っているような気がするのだ。
  ある日そんな花江から同棲を提案される(しかし実を結ばなかった)。面白い横軸である。
   
   琵琶湖の夕方、湖面に金色に光る蛇のような紐が見える。高梨は吸い寄せられるように湖水に
  踏み入り、引き寄せられるように進む。意外なエンディングシーン。
  「水が光そのものになったように感じて…もう二度と水の中から出たくないと本気で思う」。
  作品中、バリで死ぬ前に篤子が話した言葉が三度も繰り返し出て来るのはこの伏線だったのだ。

  企業小説の色合いも持った面白い作品に出合った。
    白石一文は2010年に『ほかならぬ人』で直木賞を受賞している。

                                     (以上この項終わり)

   

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春の野菜を描く

2016年05月02日 | 水彩画

◇ 春ものの旬の野菜

  
    clester F6


  教室では、四季折々に、各自栽培している野菜や市販の野菜を持ち寄って描くことにしているが、
 今回は筍と蕗。カボチャやきゅうりは年中出回っている野菜で春の野菜とはいえないが、色面構成
 上参加してもらっている。
  なんといっても旬の野菜はたけのこ。根っこの方の肌色や皮の特徴的な茶色は、捉え方によって
 いろんな色になる。
  ふきは野生種ではなく栽培したものだが、葉と茎の色合いが独特である。

                                                 (以上この項終わり)
  

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