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シリアの花嫁

2010年05月20日 | こんな映画見ました~(アジア・他)
『シリアの花嫁』
---THE SYRIAN BRIDE---
2004年(イスラエル/フランス/ドイツ)

監督:エラン・リクリス
出演: ヒアム・アッバス、マクラム・J・フーリ、クララ・フーリ


イスラエルに占領されて以来、シリア側と分断状態にあるゴラン高原の小さな村を舞台に、政治に翻弄される花嫁とその家族の運命を描くヒューマン・ドラマ。
主演は「パラダイス・ナウ」のヒアム・アッバス。
監督は「カップ・ファイナル」のエラン・リクリス。

イスラエル占領下のゴラン高原、マジュダルシャムス村。
もともとシリア領だったこの土地に暮らす人々にはイスラエルの国籍を取得する権利が与えられているものの、大半の人々はシリアへの帰属意識を強く持ち、“無国籍者”として暮らしていた。
そんなある日、村の娘モナ(クララ・フーリ)の結婚式が行われようとしていた。
彼女は境界線の向こう側、シリアにいる親戚筋の人気俳優タレルのもとに嫁ぐのだった。
めでたいはずの結婚式。
しかし花嫁の表情はすぐれない。なぜならば、境界線を越えて嫁ぐということは自動的にシリア国籍が確定してしまい、二度とイスラエル側にいる家族とは会うことが出来ないということを意味していたのだった。


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中東の事情は難しくて・・・。(^_^;)
「ゴラン高原」という響きはちょっと聞き覚えがあったな、、、と思いましたら自衛隊派遣があった所だったんですね。
その位しか、この地に関心のない私です。
でも映画だと、ちょっと見てみようかしら、という気になるのが不思議です。

そのゴラン高原は、「イスラエル、レバノン、ヨルダンおよびシリアの国境が接する高原である。」そうです(ネット検索から)。
その面倒な事情、1967年にイスラエルに占領されシリア側とイスラエル側に分断されてしまった高原の、ある村の花嫁のお話という事なんです。

そんな事情の中で結婚するので、どんな勇敢な女性かと思っていたら、これが普通の女性なんです。
複雑な事情の中で、女性一人シリア側に歩いていくラストは非常に印象的でした。
大きな不安に潰れそうな心を奮い立たせて、一歩一歩歩む姿が大きなメッセージになっているのです。

 
 
 





コメント (2)
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