---2024年1月21日(日)---
私はこれから、
この世で最も恐ろしい罪を犯す。
才を買われ、徳川家康の側室となった阿茶。
生涯たった一人の女性を、彼女は愛した。
最後まで信じたのは、禁じられた宗教――。
時代小説の旗手渾身の傑作。
才気溢れる阿茶の、秘めた想いに迫る。
「一体どうすれば、天下が取れるのか」。美貌も有力な後ろ盾もない阿茶には、男を凌ぐ知恵があった。夫亡き後徳川家康の側室に収まり、その才を生かし織田・豊臣の天下を生き延びる。そんな彼女には、家康よりも息子よりも愛した人がいた。
阿茶の知られざる真実に迫る、傑作歴史小説。
(幻冬舎)
昨年のNHK大河ドラマ「どうする家康」を見てて知った家康の側室「阿茶」。
家康の戦場にも同行し、作戦の話し相手にもなる側室、、、。
ドラマを見てた時は、またぁ~大河ドラマお得意の史実とは違った見方をしてる阿茶でしょ、と思ってしまいました。ところがどうも描かれた阿茶は史実に近かったらしい・・・。
ということで、読んでみました。
子供の頃から女子であるのに、大人の話に首を突っ込む癖があったとあります。
大人の話といっても世間話ではなく、国の争い事の話なんですよね、、、。
それが縁あって家康の側室として仕え、家康の心の支えになった人生を送ることになった阿茶の物語、とても面白かったです。
しかし、キリシタンであったというのは小説ならではの想定なのか、史実なのかは分かりません。
ネタバレしますと、彼女が心から敬愛したのは阿茶より先に側室になった「於愛の方」。2代目将軍秀忠の母です。
阿茶も於愛の方も素晴らしい女性だったようで、その素晴らしい女性に愛された家康はやっぱり偉大な歴史上の人物だったと私は思えます。