『愛は静けさの中に』
---Children of a Lesser god---
1986年(アメリカ)
監督:ランダ・へインズ
出演:ウィリアム・ハート、マーリー・マトリン、パイパー・ローリー
---Children of a Lesser god---
1986年(アメリカ)
監督:ランダ・へインズ
出演:ウィリアム・ハート、マーリー・マトリン、パイパー・ローリー
聾学校に赴任してきた教師が、聾唖者の女性と愛し合いながら教師として献身する姿を描く。
マーク・メドフの舞台戯曲をメドフ自身とヘスパー・アンダーソンが脚色。製作はバート・サガーマンとパトリック・パーマー、監督はランダ・へインズ。
撮影は「刑事ジョン・ブック 目撃者」のジョン・シール、音楽はマイケル・コンヴァーティノ、プロダクション・デザインはジーン・キャラハン。
出演は、本作品でアカデミー賞にノミネートされたウィリアム・ハートと、同主演女優賞を受賞したマーリー・マトリンほか。(映画.comより)
-------私のひと言-------
お家鑑賞(NHKBSシネマ)。
ウィリアム・ハート出演という事に惹かれて鑑賞。
聾学校に赴任してきた教師が、学校でトイレ掃除を仕事にしてる美しいが気が強く自己防衛から頑なになってるサラという女性に惹かれていくという展開。
サラを演じたこのとても奇麗な女優さん、聾啞者の女優さんでアカデミー賞主演女優賞を取ってるんですね。
が、ネット検索してると、なんと『コーダ あいのうた』のおかあさん役を演じた方でした!!
映画はとてもいい作品だと思いました。
私はこの映画をTV放映で偶然見るまで知りませんでした。
素敵な映画にめぐり合ったと思っています。
ウィリアム・ハートの名前に惹かれて見たのですが、マーリー・マトリンの美しさに目を見張りました。
彼女の美しさは、自分を強く生きようとする本人の姿勢が映し出されているのだと思いました。
mirageさんの映画への深い考えを聞かせて下さってありがとうございます。
この映画は、本当に心打たれる映画ですね。
ヒロインは耳が不自由。言葉が語れない。
演じているのは、マーリー・マトリン。
実際に生後18カ月で、聴覚を失った女性なんですね。
聾唖者の学校へ教師としてやって来た青年。
この学校の11年生を担当する事になった青年は、生徒たちの心を開こうと一心に努力するんですね。
中でも友達もなく、周囲に背を向けた一人の女性に、青年は教師として、男として情熱を傾けていきます。
この青年を演じているのが、私の大好きな俳優のウィリアム・ハート。
「蜘蛛女のキス」での衝撃的な演技が忘れられません。
一途にひたむきな青年教師像を、見事に演じて見せますね。
しかし、何より感動的なのは、マーリー・マトリンをはじめとして、生徒を演じる実際の聾唖者たちの姿です。
スピーカーに手を添える事で、音楽のリズムを覚え、踊り、何とか声を出そうとする姿は、人間の生きる命の炎を連想させて、胸を打たれますね。
青年教師とヒロインの恋が縦糸になりながらも、決して単なるロマンスに終わらせなかったのは、この周辺の生徒たちの、力いっぱいに生きようとする姿が、描かれているからだと思います。
この映画が、私の心に残るのは、女性監督のラダ・ヘインズの演出が、このような人たちの心の中へ入っていこうとしている、その真摯な向き合い方、寄り添い方が素晴らしいからなんですね。
そして、ウィリアム・ハートが、彼らの思いを知ろうと、自分の耳を塞いで、音を拒絶するあたりの描写に、人間が人を理解する事の本質が語られているように感じましたね。
マーリー・マトリンのことは「コーダ あいのうた」で知りましたが、この作品と結びついたのは鑑賞後だったのです・・・(;'∀')
気の強い演技がビビアン・リーを連想しちゃいましたよ。
アカデミー賞で話題になりましたよね。
マーリー・マトリン、「コーダ あいのうた」にも
出ていて、この作品でも好演されていました。
綺麗な女優さんですよねぇ~~♪♪