和やか-散歩

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赤い風船/白い馬

2010年04月07日 | 映画祭・映画会
『 赤い風船』
---LE BALLON ROUGE
 THE RED BALLOON---
1956年(フランス)

監督:アルベール・ラモリス
出演: パスカル・ラモリス、シュザンヌ・クルーティエ


モンマルトルの町並みを舞台に、少年と赤い風船の交流をポエティックに描きあげた傑作ファンタジー。
生命を持ったかのようにたゆたう風船の描写と少年の自然な反応、その赤い色を基調に据えた画面の美しさとそれを支えた撮影の見事さ。
ほとんど台詞を排して映像だけで物語るその様は“珠玉の短編”と呼ぶに相応しい。
カンヌ映画祭短編グランプリ受賞。
(allcinemaより)


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ある映画の会で鑑賞させて頂きました。
解説の通り、台詞がほとんど無い短編で、絵本をめくるような感じがしました。
少年を追いかける赤い風船は、見る人によっていろいろに置き換えることが出来ます。

見つけ出し手にしたあと、慕われたり引かれたり、周りの人に疎まれたり羨ましがられたり、取り上げられそうになって壊れたかと思ったら、大きな姿で返ってきてくれる・・・。

これが私の赤い風船だな~って心当たりがないのが、ちょっと淋しいカナ。
お空に連れて行ってくれるような風船ではなく、ふわり~と上がったとたんにパチン!って割れるようなシャボン玉なら心当たりがいっぱいあるのですけどね(笑)。

 

 

 

『白い馬』
---LE BALLON ROUGE
 THE RED BALLOON---
1952年(フランス)

監督:アルベール・ラモリス
出演: アラン・エムリイ、パスカル・ラモリス


ラモリスはさかんに空を飛び回る映画ばかり撮ったが、これはその前の、大地をかける掌編。
フランス南部のカマルグ地帯、野性馬のリーダーの白い馬クラン・ブランは、馬飼いの一団の垂涎の的だった。
しかし誰一人これを捕らえられる者はなく、彼らは猟師の少年に、捕まえたらお前にやる、と吐き捨てる。
ある日、葦に火を放たれ、逃げ惑う白馬を少年が救って以来、彼らは大親友となる。
馬飼いたちに追いかけられた彼らは、海の中までも駆けて行く……。

美しいモノクロの映像詩。なびくたてがみ、あがる水しぶき、裸馬にはだしでまたがる少年、そしてラモリスお得意のヘリコプターによる俯瞰ショットが、彼らの自由への逃亡を永遠のものにする。
53年度カンヌ短篇グランプリ、及びジャン・ヴィゴ賞。
(allcinemaより)


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こちらは、53年度カンヌ短篇グランプリ受賞で、赤い風船が56年カンヌ短篇グランプリ受賞ということで、1対となってDVDに納められています。
こちらは少年が助けた白い馬が追手から逃れるために、少年を背中に乗せたまま海の彼方まで泳いで行ってしまうというラストです。
このラストは浦島太郎と重なってしまいました。
何十年か後、タイムカプセルから降りるように戻って来る?

月に帰ったり、海底に潜って時空を越えたりと、日本の御伽噺のファンタジーってレベル高い~なんて、方向違いの感想を持ってしまいましたが、映画は本当に幻想的でした。

教えて頂かなかったら廻りあう事が出来なかった作品でした。








コメント
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