2020年7月15日
長野県知事
阿部 守一 様
社会民主党長野県連合
代 表 中 川 博 司
新型コロナウイルス感染症対策についての質問および要望
県民のいのちと暮らしを守るため、新型コロナウイルス感染症対策について、ご尽力いただいておりますことに敬意を表します。
最近の東京都などにおける新規感染者数の増加により、県内への感染拡大についても細心の注意を払わなければならない状況にあります。先の6月県議会において、長野県新型コロナウイルス感染症等対策条例が制定され、また7月9日に「長野県としての対応について(7月10日~31日)~「新しい生活様式」の定着と経済活動の両立~」が示されたところです。こうした長野県の施策を受けて、社民党長野県連合として下記のように質問および要請をいたしますので、意見交換をさせていただき、県民のいのちと暮らしが守られるようお取組みをいただきたくお願いいたします。
記
1、長野県としての対応について(7月10日~7月31日)
(1)「新しい生活様式」の定着を推進するための取組みについて
①信州版「新たな日常のすすめ」は、県のホームページからなかなかたどり着けない。
②感染者が拡大している他都道府県との慎重な往来について、「当該地域から戻った後も自らの健康観察を行う」とあるが、「加えて10日間は人との接触を慎重にする」を加える。できればPCR検査を行う。
③「新しい生活様式」に適応した事業活動の支援で、顧客との接触を避けることが難しい理美容業等の小規模事業者の感染防止を支援する」について、現場に確認したが組合を通じて個々の事業者に説明がいきわたるのが8月上旬になる。迅速な周知の徹底を。また組合に加盟していない皆さんへの周知をどうするのか。
④公共交通機関の利用促進の具体策は?
⑤施設・店舗等での感染者確認時の対応について、「安全が確認されるまで一時閉鎖を実施した事業者を支援する」とあるが、具体的な支援の中身は?
(2)医療・検査体制の整備など第2波への備えを進めるための取組
①医療提供体制の確立で、350名の入院、250名の宿泊の受入体制の医療圏ごとの内訳数は?また、「病床の確保にあたっては、軽症・中等症・重症を治療する医療機関の具体的な役割分担や連携方法」の公表は?宿泊療養者については市町村との連携は必要になるか?
②検査体制の拡充で、一日1000件以上の検査が可能となるよう検査体制を強化していく」とあるが、PCR検査はどこで、どの程度できるのか?圏域ごとの検査数はでるのか?また、抗原検査は含まれるのか?感染が拡大している都道府県との往来者への検査の呼びかけをすべきではないか。
③各保健所の感染者拡大シュミレーションに基づく人員確保体制の現状は?特にPCR検査器の検査従事者の早急な充実を行うべきではないか。
④医療資材・人材の確保において、「人材が不足する医療機関等に対して必要な人的支援を機動的に行う体制を構築する」とあるが、人材不足の実態調査は行われているのか?人的支援を行うことへの財政的支援はあるのか?また、福祉現場においても応援職員を派遣する場合、財政的支援はあるのか?
⑤コロナ感染者を受け入れることによって経営状況が困難となっている医療機関の財政支援策を国と協議して早急に講じること。
(3)県民の皆様の生活を支え、経済の再生を図るための取組
①直近の雇用状況はどうか?
②-1失業者への就労支援について、県の関係機関等における就労の可能な限りの調査を早急に行うこと。また、民間事業者に対しても就労の提供を呼びかけ支援すること。
②-2派遣労働者の雇止めが続いている。外国人労働者への支援をしっかりやってほしい。
③ひとり親世帯で、親が感染・入院した場合の子どもの保護をどうするのか?
④特措法や条例に基づき、休業の検討の要請に応じた事業者への支援については県として責任をもって対応すること。その裏付けとなる財政措置を講じること。
⑤Go toキャンペーンについて、全国知事会として提言している、全国一律ではなく近隣県との往来などから段階的に行うべきではないか?
⑥学校に行かれない子どもたちへの対応を。
2、集中豪雨等への新型コロナウイルス対策について
(1)三密を恐れ,避難を躊躇することがないようにすること。
(2)避難所での新型コロナウイルス感染症対策について改めて徹底すること。
(3)自衛隊・警察・消防・ボランティアなどの皆さんへの感染対策を徹底すること。
(4)浸水想定地域にある介護施設・障がい者施設について調査を行い、避難体制をあらためて確立すること。
以上