こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

松本市美術館友の会総会

2014-04-13 22:16:52 | 活動日誌

松本市美術館友の会の総会があり、記念講演会から参加しました。講演は碌山美術館の学芸員武井敏さんでした。荻原碌山は、明治12年に安曇野市穂高に生まれた彫刻家です。臼井吉見の「安曇野」を読むとよくわかりますが、後の新宿中村屋を起こした相馬愛蔵の妻黒光への愛の苦悩を表現した「デスペア」「女」などがあるほか、「坑夫」「文覚」などの力強い作品も有名。講演の中では碌山の「想うこと、考えること」を表現したという観点から武井先生の考えをお聞かせいただき、興味深くお聞きしました。
終了後の懇親会はこれまた楽しいものでした。
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ハンナアーレント

2014-04-13 21:30:36 | 憲法・平和・沖縄

 塩尻市にある老舗の映画館東座(あずまざ)で、ドイツの哲学者ハンナアーレントの上映会があり参加。前説で小川幸司先生のお話があり、本編が見やすくなりました。

<アンナハーレントオフィシャルサイトから>

 誰からも敬愛される高名な哲学者から一転、世界中から激しいバッシングを浴びた女性がいる。彼女の名はハンナ・アーレント、第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人。
1960年代初頭、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが、逃亡先で逮捕された。アーレントは、イスラエルで行われた歴史的裁判に立ち会い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表、その衝撃的な内容に世論は揺れる…。
「考えることで、人間は強くなる」という信念のもと、世間から激しい非難を浴びて思い悩みながらも、アイヒマンの<悪の凡庸さ>を主張し続けたアーレント。歴史にその名を刻み、波乱に満ちた人生を実話に基づいて映画化、半世紀を超えてアーレントが本当に伝えたかった<真実>が、今明かされる─。

<ここからは、私の感想>ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンは、法廷で「命令されたから」と言い続けた。これを見たアンナハーレントは、思考を停止した、あるいは停止せざるを得なかった普通の官僚の悪を「凡庸の悪」と表現した。非難の対象となったのはアイヒマンに言われて、収容所のまとめ役が仲間を送り出すこともまた「凡庸の悪」と書いたこと。ハンナアーレント自身もユダヤ人であり、収容所にいた。ずっと収容所生活が続くと汚いことに無頓着になる、無頓着でないと暮らしていけない経験をしている。思考の停止である。思考の停止こそ凡庸の悪の根源であると語っている。
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