リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

校歌

2006年06月21日 00時06分44秒 | 音楽系
先日の日経新聞に神奈川県立川崎高校の校歌のことが出ていました。島田雅彦作詞、池辺晋一郎作曲という豪華版です。有名な作曲家の校歌と言えば、三重県立四日市南高校も負けていません。谷川俊太郎作詞、武満徹作曲です。すごいメンバーでしょ?私が高校生のとき(ノヴェンバーステップスを発表したころです)、すでに武満はよく知られた作曲家で、四日市南高校の校歌が武満作曲だと知ったときは何ともうらやましく思ったものでした。私が通っていた高校の校歌は信時潔の作曲でなんかちょっとさえない感じ(ごめんなさい、信時さん)でしたから。でも信時潔も戦前からすごく有名だった作曲家ですよね。

ユーミンの「瞳をとじて」という歌も校歌として書かれてそうです。九州の方だったと思うんですが、離島の高校の生徒がユーミン(当時はまだ荒井由美)に校歌を書いて欲しいって頼んだら、ユーミンがそれに応えて書いたというテレビ・ドキュメントをずっと前に見た覚えがあります。でもその「瞳をとじて」、結局は職員会で議論の結果校歌として採用はされず、学校の愛唱歌となったそうです。歌詞もいいし、メロディ、ハーモニーもとても美しい曲で、何より歌いやすい曲です。採用されていれば画期的だったのにね。あの曲に校歌としての美しさを見る感性が不足していたのかな。教育は感性ですぞ、先生方。

私が住む桑名市の学校の校歌を以前調べてみたことがありました。A中学校の校歌は、有名な米山正夫の曲で、調子のいいメロディラインはさすがだと思いました。(米山正夫はあの「ヤン坊、マー坊天気予報の歌」を書いた人ですよ)その反面B小学校とC中学校の校歌は、あくまでも私の主観も一杯入っているんですが、あまりにシロウトっぽい作りです。今更もう何ともならないことではありますが。もうちょっときちんとした作りの曲を作っておかないと、感性豊かな子供が育たないですよね。C中学校の校区の一つにB小学校がありますので、B小学校→C中学校と来た子はちょっとかわいそうな感じです。もっとも音楽的感性のある子はそれらがしょーもない曲だと見抜いてしまうんでしょうけど。