リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

スイス「里帰り」記(10)

2007年06月22日 22時03分36秒 | 音楽系
こちらに来て改訂作業を仕上げる予定だった、リュートの教則本、ついにできました。やはり生活上のしがらみが全くない状態だとはかどりますねぇ。(笑)

この教則本は、自分の教室で使用しているもので、全くの初心者(ゼロから始める方)を対象にしています。初版は2005年に書いたんですが、これを使って教えていて、いくつか改善の余地ありと感じていました。改訂の内容はビジュアル的に楽譜を見やすくすることや、左右の運指を全て書き込むことなどどちらかというと実務作業的なことを始め、課題自体の見直しや追加など結構教則本の骨格に関わるところまでやっちゃいました。

初版本では二声の扱いが軽かったのでそれを充実させ、やはり三声も扱うべきだと感じていたので三声の課題も追加しました。結局、初版本より12ページ増加の30ページになってしまいました。でも今までの指導内容をフィードバックさせ、かつ課題の精選、拡充を行ったので、結構それなりにまとまってきたと自負してます。

初版本は実はウェブで無料配布していたんですが、これを機にウェブでの無料配布を止めようかと考えています。初版本は18ページでまだ「小冊子」という出で立ちでして、いわばモニター募集って感じの本だったわけです。改訂版はウェブでの配布を止め、きちんとした表紙をつけ製本した実体のみの販売にする予定です。価格はまだ決めてませんが。