リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

楽器替え

2007年11月15日 10時10分00秒 | 音楽系
今回の一連のビアンカ・ローザのコンサートでは、モーリス・オッティガー作のフレンチテオルボをGチューニングにして使いました。1,2コースだけ細い弦に張り替えて、残りの弦は試しに1音下げてみましたら、意外にもよくなるので、そのまま使いました。実はきちんと張力計算したGチューニング用の弦を買っていたのですが、使いませんでした。この方法だと、今度またテオルボの調弦に直すときに、あっという間にできますからね。

それにしても弦長75cmの楽器で通奏低音をするのは左手が大変です。普通ならなんでもないようなところでも結構きつかったりします。12月から「バロック音楽の旅」講座が続きますが、そのときはテオルボとしてこの楽器を使いますので、弦を張り替えることにします。ルネサンス・リュートも講座で弾かないといけないので、昨日少し弾いてみました。ルネサンス・リュートをレッスン等以外で弾くのは久しぶりで、もう弾き方を忘れていました。弾き方を紙にメモしてありましたので、それを見て、やっと思い出しました。(笑)

ルーデス・モレノ・ウンシージャ作のアーチ・リュートは、少し弦高が高くなってきましたので、九州の松尾さんに調整依頼。講座では、中期バロック以降の通奏低音はこのアーチ・リュートで演奏する予定です。この楽器は弦長が65cmなので演奏は楽です。やっぱり75cmの楽器でバッハの通奏低音はえらすぎるので、これからはこっちでやろうかなぁ、なんて思う今日このごろです。