リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バッハのシャコンヌ(3)

2008年07月10日 11時11分45秒 | 音楽系
私がバッハのシャコンヌを初めて聞いたのは中学生の頃でした。もちろん生で聞いたわけではなく、ギターのアンドレス・セゴヴィアの演奏で聴きました。オリジナルのヴァイオリンで聴いたのはもう少しあとで、高校に入ってからでした。アルテュール・グリューミオの演奏でしたが、そのときは、リズムのとらえ方やテンポが全く異なっていたので、びっくりしたもんでした。もっとびっくりしたのは、シャコンヌに「続き」があったことです!

17cmLPで聴いたセゴヴィア版は、不幸なことにニ長調に転調する前で切れていました。何も知らない中学生は、シャコンヌはそこで終わりだとずっと思っていました。17cmLPの収録時間の関係上、全曲入れるのは無理だったのだと思いますが、それならそうとどっかに書いておいてくれたらよかったんですよね。罪作りな話ではありました。(笑)