リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

アイフォーン

2008年07月12日 11時47分37秒 | 日々のこと
iPhoneの発売日は近年にない熱さを帯びてましたね。Windows Vista発売のときなんかもう結構普通の日に近いという感じでしたし、コンピュータ関係というか電子デヴァイス関係でこれだけ熱気があったのも久しぶりです。世の中沈滞停滞気味なので、多少なりとももうそういったものを吹き飛ばされた感じがあります。

私が携帯端末をWillcom 03 に替えた話は以前いたしましたが、デヴァイスとしての魅力とか完成度という点では、残念ながらiPhoneの足下にも及びません。まだ実機はみたことがありませんが、iPod touchと比べてみた限りでは、Willcom 03が5年くらい前の機種に見えてしまいます。

iPhoneに限らず、アップル社の製品は見た目だけでなく、さわった感じ、操作した感じがとても洗練されていて、手になじみます。この手の感触というのが他社の製品にはあまり反映されているのが見たことがないのはどうしてなんでしょうね。

Willcomスマートフォンの初代、W-ZERO 3 は、キーボードを出そうとして右手人差し指を本体に当てると、ちょうどそこがカメラのスイッチ。カメラのソフトウェアが起動してしまいます。おまけにその起動がものすごく遅く、切ろうと思っても完全に立ち上がるところまで待たなくてはなりません。ここのスイッチをつけたらまずいとは思わなかったんでしょうか。

この間まで使っていたadvance [es]の数字キーボードは普通の携帯ライクでとてもいいのですが、かまぼこ状になっているキーの形状がよくありません。見た目ではかまぼこ状になっているので、とても識別しやすいと思います。電話をかけるときと切るときに使うボタンはさらに分かり易くするためにかまぼこがふた山になっています。実はこれがいけません。このふた山の谷とキーボード間の谷が同じような触感で判別しづらいのです。

なぜシャープ(ウィルコムのスマートフォンを開発してます)はアップルのような製品作りができないのでしょうか。シャープでは、ヤボったい、感性にとぼしい技術者ばっかりがスマートフォン作りをしているのでしょうか。アップルの製品には感性があり合理性もあり美意識も感じさせます。昔のソニーのウォークマンにもそういったものを感じた記憶があります。シャープのみならずアップル以外の一般消費者向け情報機器製造会社でそういったものを持ち合わせているところはほとんどなさそうなので、当分アップルの圧勝が続くでしょう。