先週の六華苑コンサートに引き続き、今週の土日は2つのコンサートに出演します。土曜日はバッハカンタータのコンサート、日曜日は「酒蔵コンサート」です。(詳しくはHPのコンサートガイドをご覧ください)2つのコンサートが続くこと自体はそんなに大したことではないんですが、ひとつ大変なことをかかえてやることになります。
それは土曜日はニ短調調弦(いわゆるバロック・リュートです)のテオルボ、日曜日はGチューニングのリウト・ア・ティオルバートで通奏低音をするからです。調弦の異なる楽器をタブで弾くのは何も問題はないんですが、五線譜でしかも和音などを入れて演奏するのは結構大変です。演奏中にふと頭が混乱してレだと思って出した音がミだったりしたら大変です。ま、一つのコンサートで2種類の調弦の楽器で通奏低音をする訳ではないのでまだマシかもしれませんが。
わざわざそんなアホなことしないで、どっちかで統一してやればいいじゃん、という声も聞こえてきそうですが、それが出来ない事情があります。2つのコンサートは基準となるピッチが異なるのです。バッハは440ヘルツ、「酒蔵」は415ヘルツなのでひとつの楽器で演奏することはできません。バッハはモダン楽器による演奏なんですよね。ピッチが高いおかげでニ短調テオルボの弦はパンパンです。本当は14コースまで張れるんですが、全体の張力を下げるため、14コースは外してあります。
あと今回のバッハの曲はシャープ系の調子が多いので、ニ短調調弦の楽器の方が演奏しやすいという事情もあります。一般的にニ短調調弦の方がより多くの調で演奏がそこそこ楽です。演奏理論的にはこれを調性の対応性が高いと言います。(私が勝手に言ってるだけですが(笑))
バッハの曲で受難曲(マタイ、ヨハネ)やカンタータ(198番)でリュートが指定されていますが、これらの曲以外に当然リュートが通奏低音に入るのは充分あり得たことでしょう。トン・コープマンのバッハカンタータの録音では最近フェントロスというリュート奏者が通奏低音で参加しています。バッハの時代のリュートはニ短調調弦のバロックリュートなので、Gチューニングの楽器よりニ短調調弦の楽器の方がより正統的と言えるのです。ニ短調調弦の楽器の方がバッハの曲における調性の対応性が高いのも当然と言えば当然です。
今日は「酒蔵コンサート」のリハーサルでしたが、今日の夜から頭をニ短調調弦通底モードに切り換え、土曜日の本番が終わってからはGチューニング通底モードに切り替えるということをしなければなりません。本当はバッハコンサートが1週間あとの予定だったんですが、諸般の事情で1週間手前に来てしまったので、こんな感じになってしまったんですよねぇ。ま、やるっきゃないっすよね。(笑)
それは土曜日はニ短調調弦(いわゆるバロック・リュートです)のテオルボ、日曜日はGチューニングのリウト・ア・ティオルバートで通奏低音をするからです。調弦の異なる楽器をタブで弾くのは何も問題はないんですが、五線譜でしかも和音などを入れて演奏するのは結構大変です。演奏中にふと頭が混乱してレだと思って出した音がミだったりしたら大変です。ま、一つのコンサートで2種類の調弦の楽器で通奏低音をする訳ではないのでまだマシかもしれませんが。
わざわざそんなアホなことしないで、どっちかで統一してやればいいじゃん、という声も聞こえてきそうですが、それが出来ない事情があります。2つのコンサートは基準となるピッチが異なるのです。バッハは440ヘルツ、「酒蔵」は415ヘルツなのでひとつの楽器で演奏することはできません。バッハはモダン楽器による演奏なんですよね。ピッチが高いおかげでニ短調テオルボの弦はパンパンです。本当は14コースまで張れるんですが、全体の張力を下げるため、14コースは外してあります。
あと今回のバッハの曲はシャープ系の調子が多いので、ニ短調調弦の楽器の方が演奏しやすいという事情もあります。一般的にニ短調調弦の方がより多くの調で演奏がそこそこ楽です。演奏理論的にはこれを調性の対応性が高いと言います。(私が勝手に言ってるだけですが(笑))
バッハの曲で受難曲(マタイ、ヨハネ)やカンタータ(198番)でリュートが指定されていますが、これらの曲以外に当然リュートが通奏低音に入るのは充分あり得たことでしょう。トン・コープマンのバッハカンタータの録音では最近フェントロスというリュート奏者が通奏低音で参加しています。バッハの時代のリュートはニ短調調弦のバロックリュートなので、Gチューニングの楽器よりニ短調調弦の楽器の方がより正統的と言えるのです。ニ短調調弦の楽器の方がバッハの曲における調性の対応性が高いのも当然と言えば当然です。
今日は「酒蔵コンサート」のリハーサルでしたが、今日の夜から頭をニ短調調弦通底モードに切り換え、土曜日の本番が終わってからはGチューニング通底モードに切り替えるということをしなければなりません。本当はバッハコンサートが1週間あとの予定だったんですが、諸般の事情で1週間手前に来てしまったので、こんな感じになってしまったんですよねぇ。ま、やるっきゃないっすよね。(笑)