Sequoia というと木の名前だったりトヨタのクルマの名前だったりしますが、ここでお話するのはDAWのSequoiaです。DAWはディー・エイ・タブリュとかダウと読みますが、デジタル・オーディオ・ワークステーションの略で、コンピュータで録音・編集したり、音楽制作をしたりするアプリのことをいいます。録音をテープで行うことはなくなってしまった昨今ですが、業界で標準と言われているDAWがSequoiaです。日本ではPro Toolsが業界では標準と言われていますが、これはある特殊事情でそうなってしまったらしく、欧米のスタジオ特にクラシック音楽を録音・編集するところではSequoiaが標準・定番だと言われています。
10年ほど前にドイツのスタジオでバッハ・ヴァイス作品集第1集、第2集を録音しましたが、その時使用したDAWもSequoiaでした。録音技師のヤン・ザチェック氏がスタジオのブースで、あれこれスイスイっとテイクをいじっているのを見ていて、よし私も自宅でこれを使って録音・編集してみよう!なんて軽く決意しました。
軽く決意したもののSequoiaはとても高価なアプリで、すぐに手は出せませんでしたが、CDの仕上がりを聴くとやはりこれはなんとか買わねばと思いました。もっとも録音の質はDAWだけで決まるものではなく、マイク、マイク・プリ、スタジオの響き、そしてエンジニアの音楽性など様々な要素がからんでいるものです。でもやはりまずDAW からということでキヨブタでSequoia 11を買ってしまいました。
ところが買ったはいいものの800ページに及ぶマニュアルを見ていったいどこから手を付けていいのやらわからず、しばらく塩漬け状態でした。3年くらい前にふと思いついて、またインストールしてみましたが(買ったときからコンピュータが更新されていましたので)コンピュータの不具合があったのでしょう、インストールできませんでした。これでは大損でがっかりでした。そして今年の夏8号機を新たに新調した際にまたインストールをしましたら、今度はすんなりとインストールできました。でも立ち上げてみても、他のDAWのようにハウツー本があるわけでもなく、情けないことにただ眺めているだけでした。(笑)
最近YouTubeを見ていましたら、なんとSequoia の公開講座みたいなものを日本の某音大主催でやっているビデオクリップがありました。内容がクラシック音楽の録音・エディットがテーマで実際にそれをやって見せるというものでした。そうそう!こういうのですよ、私が必要なのは。必要な全てがそこで語られていたわけではありませんが、それを糸口に別のYouTubeのビデオクリップも見たりしてほぼ必要なことはすべてわかってきました。とっつきにくそうに見えていましたが実は他のDAWよりはるかに明快で使いやすく、特にビートで区切られていないクラシック音楽の録音・編集には最適だということがよくわかりました。同じことをStudio One 5というDAWでやってみたことがありますが、ビートの音楽ではないリュートの録音では扱いづらく精度に欠けるので困っていたところでした
で、早速一曲録音してみました。作者不詳のシャコンヌです。シャコンヌといって初心者向けのかわいらしい小品です。私のバロック・リュート教本にも掲載されている曲です。何テイクかとってみて、演奏中ノイズが入ってところなどを編集してみました。
機材は、Discrete 4(ミュージック・インターフェイス), AKG451Bx2(マイク), Sequoia on Windows 10(録音、編集、音場処理), Sound Forge14のノーマライゼーションです。リンクをアップしましたので、興味のある方は聴いてみてください。完全な編集はしていないので、少しお聞き苦しいところもありますがご容赦ください。本式にアルバムを作るにはまだこの先、マスタリングという作業をする必要がありますが、そこまではしていません。
Chaccone
出典: Österrichische Nationalbibliothek, MsHs17706 p.2
使用楽器:Lars Joensen 13 Course (based on Sebastian Schelle )
弦:バス弦=Aquila Loaded Nylgut, 他はナイルガット、カーボン、ナイロン
10年ほど前にドイツのスタジオでバッハ・ヴァイス作品集第1集、第2集を録音しましたが、その時使用したDAWもSequoiaでした。録音技師のヤン・ザチェック氏がスタジオのブースで、あれこれスイスイっとテイクをいじっているのを見ていて、よし私も自宅でこれを使って録音・編集してみよう!なんて軽く決意しました。
軽く決意したもののSequoiaはとても高価なアプリで、すぐに手は出せませんでしたが、CDの仕上がりを聴くとやはりこれはなんとか買わねばと思いました。もっとも録音の質はDAWだけで決まるものではなく、マイク、マイク・プリ、スタジオの響き、そしてエンジニアの音楽性など様々な要素がからんでいるものです。でもやはりまずDAW からということでキヨブタでSequoia 11を買ってしまいました。
ところが買ったはいいものの800ページに及ぶマニュアルを見ていったいどこから手を付けていいのやらわからず、しばらく塩漬け状態でした。3年くらい前にふと思いついて、またインストールしてみましたが(買ったときからコンピュータが更新されていましたので)コンピュータの不具合があったのでしょう、インストールできませんでした。これでは大損でがっかりでした。そして今年の夏8号機を新たに新調した際にまたインストールをしましたら、今度はすんなりとインストールできました。でも立ち上げてみても、他のDAWのようにハウツー本があるわけでもなく、情けないことにただ眺めているだけでした。(笑)
最近YouTubeを見ていましたら、なんとSequoia の公開講座みたいなものを日本の某音大主催でやっているビデオクリップがありました。内容がクラシック音楽の録音・エディットがテーマで実際にそれをやって見せるというものでした。そうそう!こういうのですよ、私が必要なのは。必要な全てがそこで語られていたわけではありませんが、それを糸口に別のYouTubeのビデオクリップも見たりしてほぼ必要なことはすべてわかってきました。とっつきにくそうに見えていましたが実は他のDAWよりはるかに明快で使いやすく、特にビートで区切られていないクラシック音楽の録音・編集には最適だということがよくわかりました。同じことをStudio One 5というDAWでやってみたことがありますが、ビートの音楽ではないリュートの録音では扱いづらく精度に欠けるので困っていたところでした
で、早速一曲録音してみました。作者不詳のシャコンヌです。シャコンヌといって初心者向けのかわいらしい小品です。私のバロック・リュート教本にも掲載されている曲です。何テイクかとってみて、演奏中ノイズが入ってところなどを編集してみました。
機材は、Discrete 4(ミュージック・インターフェイス), AKG451Bx2(マイク), Sequoia on Windows 10(録音、編集、音場処理), Sound Forge14のノーマライゼーションです。リンクをアップしましたので、興味のある方は聴いてみてください。完全な編集はしていないので、少しお聞き苦しいところもありますがご容赦ください。本式にアルバムを作るにはまだこの先、マスタリングという作業をする必要がありますが、そこまではしていません。
Chaccone
出典: Österrichische Nationalbibliothek, MsHs17706 p.2
使用楽器:Lars Joensen 13 Course (based on Sebastian Schelle )
弦:バス弦=Aquila Loaded Nylgut, 他はナイルガット、カーボン、ナイロン