時を経るとものごとのイメージは変わっていくものです。最近聞いた話では、政党の共産党というのは若い人たちのイメージでは保守的なんだそうです。一方自民党の方はというとむしろ革新的だそうな。多分共産党や立憲民主党あたりの政治家は「護憲」を叫び、対する自民党は「改憲」を訴えていることからくるイメージなのかも知れません。その話を聞いたときはたまげましたが、理由を考えてみるとそうなのかもと納得できる感じです。
自動車メーカーのイメージだと、当ブログでもときどきレビューを書きますマツダには実はワタクシ、根っこのところでよくないイメージが残っています。というのも子供の頃父親が購入したマツダR360という軽自動車は調子が悪くよく故障しました。冬にエンジンがかからず家族総出で「押しがけ」をしたこともありました。雨漏りもしましたし。その後も東洋工業のマツダは「マツダ地獄」「マツダ効果」(注)なんて言われ方をしました。
しかし今の若い人たちのマツダのイメージは、走りや、かっこいい、スポーティーなどといったプラスイメージのようです。ロータリーエンジンのRX7やロードスターといったスポーツカーをずっと作り続けてきたメーカーということから来ているのでしょう。最近のマツダ車は本当に素晴らしい出来の車が多いですが、私のように数十年前のイメージが心の片隅にひっかっかている人もまだいるのでは。
ホンダは、若い頃、本田宗一郎ががまだ健在の頃は革新的な創意工夫・進取の気風にあふれたメーカーというイメージを持っていました。それだからこそ私は初めての普通車に初代シビックを選び、以降バイクも含めて4台もホンダ車を乗り継いだのでした。でも今の若い人たちは小さい車を作っているメーカーというイメージだそうです。私も途中からイメージが変わりホンダ党から離れました。ここ20年くらいのホンダは私に言わせれば残念メーカーですね。昔のイメージをつないでいるのはホンダジェットだけです。惜しいですねぇ。
トヨタは以前はマネシタ電機(こんな名前のメーカーってあったような?)みたいに、よそのメーカーで成功した例をよく研究して、強力な販売網でもって一気にシェアを取るという感じのイメージでした。それが何代前の奥田碩社長の頃から堅実だけど先進的な取り組みを積極的にするメーカーとなったというのが私のイメージの変遷です。今では超低燃費のハイブリッド車やPHV車を大量に作り、水素燃料電池車を実用レベルで販売している世界で一番進んでいる自動車メーカーです。トヨタがEVで後れをとっているという風に言っているマスコミもありますが、これだけの電動化技術と大量生産技術の蓄積があるメーカーがEVを作るのはたやすいことでしょう。
さてリュートという楽器はどんなイメージなんでしょう。以前、リュートはギターが弾けない人が弾く楽器だ、ってアマチュアの方から面と向かって言われたことがあります。なんて失礼な言い草だと思いましたが、確かに昔はそういう人がいたのも事実ですので、そういうイメージがあるのでしょう。でもギターが上手に弾けない人は当然リュートも上手に弾けませんし、もちろんプロでそんな人はいません。
ただある年齢(50歳か60歳以上かな)以上のリュート奏者は確かに皆クラシック・ギターも上手に弾きます。多くはクラシック・ギター奏者として多少なりとも活動歴があったり(私も2年ほどあります)、ない場合でもクラシック・ギターから入ったという人が多いです。でもある年齢から下のプロにはそういう経歴はありません。アマチュアの場合も、例えば私の生徒さんの大半はギターが弾けません。昔はリュートと言えばギターと結びつける人が大半でしたが、今はリュートは古楽器のひとつであり、クラシック・ギターと結びつける人はいないようです。まぁもともと異なる楽器なので当然といえば当然でしょうが、ギターとは同じ撥弦楽器の仲間であり、技術的に共通点もいくつかあるので仲良くしたいものです。
以前ミューズで昔弾いたことがある曲をクラシック・ギターで弾いていましたら、それを聴いていたお客さんが「中川センセってギターもお上手なんですねぇ!」なんておっしゃていました。そうです、そういう感覚が正しいのです。
(注)
マツダ地獄:マツダ車は中古車査定が低かったので、一度マツダ車を買うと他のメーカーのディーラーだと高く下取りしてもらえないので、結局またマツダディーラーでマツダ車を買うことになるというのを「マツダ地獄」と言っていました。
マツダ効果:マツダ車はぱっと見はカッコいいので、発売当初はすごく売れるのだがそれが長く続かないことを言います。販売力が脆弱だからだと思いますが、近年のディーラーは綺麗な店舗になり、販売員も車のことに詳しい人が多くなりました。(旧タイプの店舗の店員さんにこれから新しく出てくるSkyactiveのことを尋ねたら全く知らないという方がいました。10年近く前の話です)
自動車メーカーのイメージだと、当ブログでもときどきレビューを書きますマツダには実はワタクシ、根っこのところでよくないイメージが残っています。というのも子供の頃父親が購入したマツダR360という軽自動車は調子が悪くよく故障しました。冬にエンジンがかからず家族総出で「押しがけ」をしたこともありました。雨漏りもしましたし。その後も東洋工業のマツダは「マツダ地獄」「マツダ効果」(注)なんて言われ方をしました。
しかし今の若い人たちのマツダのイメージは、走りや、かっこいい、スポーティーなどといったプラスイメージのようです。ロータリーエンジンのRX7やロードスターといったスポーツカーをずっと作り続けてきたメーカーということから来ているのでしょう。最近のマツダ車は本当に素晴らしい出来の車が多いですが、私のように数十年前のイメージが心の片隅にひっかっかている人もまだいるのでは。
ホンダは、若い頃、本田宗一郎ががまだ健在の頃は革新的な創意工夫・進取の気風にあふれたメーカーというイメージを持っていました。それだからこそ私は初めての普通車に初代シビックを選び、以降バイクも含めて4台もホンダ車を乗り継いだのでした。でも今の若い人たちは小さい車を作っているメーカーというイメージだそうです。私も途中からイメージが変わりホンダ党から離れました。ここ20年くらいのホンダは私に言わせれば残念メーカーですね。昔のイメージをつないでいるのはホンダジェットだけです。惜しいですねぇ。
トヨタは以前はマネシタ電機(こんな名前のメーカーってあったような?)みたいに、よそのメーカーで成功した例をよく研究して、強力な販売網でもって一気にシェアを取るという感じのイメージでした。それが何代前の奥田碩社長の頃から堅実だけど先進的な取り組みを積極的にするメーカーとなったというのが私のイメージの変遷です。今では超低燃費のハイブリッド車やPHV車を大量に作り、水素燃料電池車を実用レベルで販売している世界で一番進んでいる自動車メーカーです。トヨタがEVで後れをとっているという風に言っているマスコミもありますが、これだけの電動化技術と大量生産技術の蓄積があるメーカーがEVを作るのはたやすいことでしょう。
さてリュートという楽器はどんなイメージなんでしょう。以前、リュートはギターが弾けない人が弾く楽器だ、ってアマチュアの方から面と向かって言われたことがあります。なんて失礼な言い草だと思いましたが、確かに昔はそういう人がいたのも事実ですので、そういうイメージがあるのでしょう。でもギターが上手に弾けない人は当然リュートも上手に弾けませんし、もちろんプロでそんな人はいません。
ただある年齢(50歳か60歳以上かな)以上のリュート奏者は確かに皆クラシック・ギターも上手に弾きます。多くはクラシック・ギター奏者として多少なりとも活動歴があったり(私も2年ほどあります)、ない場合でもクラシック・ギターから入ったという人が多いです。でもある年齢から下のプロにはそういう経歴はありません。アマチュアの場合も、例えば私の生徒さんの大半はギターが弾けません。昔はリュートと言えばギターと結びつける人が大半でしたが、今はリュートは古楽器のひとつであり、クラシック・ギターと結びつける人はいないようです。まぁもともと異なる楽器なので当然といえば当然でしょうが、ギターとは同じ撥弦楽器の仲間であり、技術的に共通点もいくつかあるので仲良くしたいものです。
以前ミューズで昔弾いたことがある曲をクラシック・ギターで弾いていましたら、それを聴いていたお客さんが「中川センセってギターもお上手なんですねぇ!」なんておっしゃていました。そうです、そういう感覚が正しいのです。
(注)
マツダ地獄:マツダ車は中古車査定が低かったので、一度マツダ車を買うと他のメーカーのディーラーだと高く下取りしてもらえないので、結局またマツダディーラーでマツダ車を買うことになるというのを「マツダ地獄」と言っていました。
マツダ効果:マツダ車はぱっと見はカッコいいので、発売当初はすごく売れるのだがそれが長く続かないことを言います。販売力が脆弱だからだと思いますが、近年のディーラーは綺麗な店舗になり、販売員も車のことに詳しい人が多くなりました。(旧タイプの店舗の店員さんにこれから新しく出てくるSkyactiveのことを尋ねたら全く知らないという方がいました。10年近く前の話です)