リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ドレスデン写本のデジタル化(4)

2020年11月13日 12時37分30秒 | 音楽系
違法コピーに関しては、以前初版本のコピーがあろうことが私にまわってきたことがあり唖然としたことがありました。

「中川さん、これヴァイスの曲、〇〇の講習会で使ったものですけど、よろしかったら差し上げますよ」

「ほー。(と言って見てみると、タイプライターで打ったページ番号ですぐに自分の制作したものと分かりました)」

こういうことはたぶん氷山の一角で、私の知らないところで結構コピーされていたのだと思います。苦労して作ったのに勝手に軽々しくコピーしやがって・・・なんて思いましたが、そこはぐっとことばを呑み込みました。

今回自分用にソナタ第39番ハ長調をデジタル化してiPadのForescoreで見ることができるようにしてみました。とても鮮明だし、ここまでするのにそんなに手間はかかりません。いい時代になったものです、ホント。40年前はおろか17年前のバーゼル留学時でさえここまではできませんでした。

写本全体のデジタル化は上記の事情で行いませんが、ソナタ単位ならPDF化をお受けしますので、もしご希望の方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

なお、85年の初版出版の際には、ドレスデンの図書館から出版の許諾を頂いております。原本の多くに修正・加筆を行い、目次及び注釈を施した「ドレスデン手稿本によるヴァイスリュート曲集(加筆・修正版)」は中川に著作権があります。