リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Larsの楽器が完成しました。

2020年11月30日 12時57分02秒 | 音楽系
2年半ほど前にスウェーデンのLars Joennsonに頼んでありましたルネサンス・リュートが完成しました。私の生徒さんの楽器です。Tieffenbrucker (Vienna)の楽器を少しスケールダウンした楽器で、弦長59cmのかわいらしい楽器です。



リブは11枚、柄の入ったメープルに黒いスペーサーが入っています。



ネック、指盤、ペグボックスは黒檀の突板です。ロゼッタはこんな感じです。6,7コースのバス弦はローデド・ナイルガット弦が張られています。



私もLarsのバロック・リュートを3年ほど前から使っていますがとてもいい楽器です。それと同じ楽器を別の生徒さんが注文されていて、そちらは来年の春頃に送られてくる予定です。彼のメールでは今ストックホルムでは第2波の新型コロナウィルス蔓延で大変なことになっているとのこと。スウェーデン全体では11月中旬以降の一日あたりの感染者数は5000人前後の水準で推移しているそうです。日本ではまだスウェーデンの半分程度の水準ですが、油断してはいけません。

今回完成した楽器は本当はもう少し早く完成する予定でしたが、遅れたのはコロナ禍の影響もあったようです。ちなみに私もリウト・アッティオルバートを注文していますが、こちらの完成は3年くらい先です。さすがにその頃はコロナ禍も終息しているでしょうから、空のケースをかついでストックホルムまで取りに行こうかなと考えています。