リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

全てオンライン・レッスンに

2020年11月28日 13時02分25秒 | 音楽系
名古屋市の新型コロナ感染状況はとても厳しい状況です。札幌と比べてもそんなに差がないほどひどい状況なのに、なぜかちょっとマスコミの報道も少なめで危機感が足りないような気がします。県では名古屋の錦三地区の飲食店舗を中心に営業時間制限を呼び掛けていますが、もはやそのレベルではないと思います。いたるところが感染場所になっていて、医療状況も逼迫している状況(今日の新聞報道)ですので、名古屋GoTo関連事業の停止と不要不急出入り自粛を呼びかけるべきだと思います。

私は名古屋市でもレッスンをしていますが、自主的に行動制限をかけまして、すべてオンラインで行うことにしました。自宅教室は5月くらいからオンラインですので、これで全てのレッスンがオンラインになりました。

開始した当初はオンラインだと不便なことがあるかも知れないと思いましたが、半年くらい続けてやってみると実際はほとんどありませんでした。たまに通信回線が以上で音声が悪くなったりまれにフリーズしたりしますが。

オンラインのメリットはいろいろあります。よく使うのは楽譜の画面を共有して指示できること、これは対面のレッスンよりやりやすいです。生徒さんが私の手の形を見比べながらレッスンできる、これもいいですねぇ。それからポイントとなるような部分とかお手本を録画してあとで見てもらうことが簡単にできます。送付は現物を送るのではなく、Dropboxに保存されているファイルのリンクを送るだけです。これも相当効果を上げています。もちろん録音、録画は対面レッスンでも可能ですが、オンラインの方がはるかに手軽にできます。あと生徒さんからみればウチに来る交通費や時間を節約できます。これだけメリットがあると、新型コロナ禍終息後もオンラインを一定回数は続けるのがいいのではと思います。

いろんな分野で経済的に縮小している中、EC(電子商取引)は大きく伸びているそうです。Amazonや楽天だけでなく、デパートやスーパーなども力を入れつつあるようです。ユーザーとしては安心かつ簡便・迅速に物品を購入できるので素晴らしいことだと思います。もしデジタル環境が今ほど整っていなかった10数年前に新型コロナ禍が発生していたら、ECはまだ機能せず、学校もオンライン授業はできず(アメリカに住んでいる孫たちはいまだオンライン授業です)、オンラインリュートレッスンもできず、世の中に与えるダメージは今よりはるかに大きくなっていたことでしょう。やっててよかった〇〇式じゃないですけど、本当にデジタル環境が整備されつつある時代での災厄は不幸中の幸いと言えます。とはいうもののまだまだ不十分で、それが今回の新型コロナ禍でいくつか露呈しました。次の災厄に備えるために今は課題を整理していくときだと思います。