リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

宣伝コピー

2007年11月14日 12時05分36秒 | 音楽系
○○○は疲れが溜まって抜けないとき1回1錠ですぐれた効きめをあらわします。

このフレーズはK薬品会社の宣伝コピーです。以前このブログでも扱ったことがありますが相変わらずうまいコピーですねぇ。

こういう宣伝コピーって、○○病がなおる、とか世界一だとかはいっちゃいけないんですよね。K薬品会社の宣伝コピーがうまいのは、本当に当たり前のことしか言っていないに、すばらしくよく効く薬だと思わせてしまう語彙やフレーズの選択のしかたにあります。

件のコピーでも「1回1錠ですぐれた・・・」とあると、わずか1錠飲むだけでいいなんて何とよく効く薬なんだ、と印象を持ってしまいます。でもこれは使用上の注意にある「~歳以上の人は一回につき一錠服用のこと云々」のことを言っているにすぎません。

そのあとに「すぐれた効き目をあらわします」と書いてありますが、溜まっている疲れをきれいさっぱり抜いてくれるとはどこにも書いてありません。そもそも薬ですから何らかの効き目くらいはあるでしょう。

要するに、この薬は使用上の注意を守って飲めば、大した害毒もなく、どっかの基準で優れているといわれるくらいの効き目はありますが、症状をきれいさっぱり取ってくれるかどうかはわかりません、という内容ですね。ま、大衆薬ってそんなもんでしょう。

同じ内容でもものは言いようですねぇ。世の中飲んだらたちどころに疲れが吹っ飛んでしまう薬なんてあるわけないのに、そういう言うものを渇望する庶民の心理を巧みについた表現方法ではあります。誇大広告でも何でもないのに、受け取る側は誇大気味の期待感を持ってしまう仕掛け付きのコピーですね。

ユーザー車検

2007年11月12日 22時35分29秒 | 日々のこと
きょうは家内の車(ミニ)の車検の日です。ウチではもう20年来、車検は業者に出さずいわゆるユーザー車検をやっています。唯一例外は、私が乗っているエスティマが、私がスイス留学中に車検を迎えたときです。そのときは、そのために日本に戻るわけにはいかないので、業者に出しました。

そのエスティマも今年の6月にまた車検のときを迎えまして、ユーザー車検で通しました。家内のミニは今回が初めての継続車検です。ミニは、ボンネットにライトが直接くっついているために、ライトの検査が×になることがたまにあると、ディーラのメカの人が言っていましたので、少し心配でしたが、無事一発で通りました。

四日市にある検査場はここ20年来大きくは変わっていませんが、最近いくつか変化したところがあります。まず、書類受付のときに変な「尋問」みたいなことを言われることがなくなりました。昔はユーザー車検が珍しかったこともあって、いろいろ質問されたものです。

わりと最近らしいですけど、検査ラインが新しくなり、シンプルになりました。以前のラインは結構複雑で、そうとう手慣れてないとどぎまぎしてしまいますが、今のラインだと初めての人でもそんなに迷わないでしょう。あと、フロントスクリーン中央上部に貼る車検期限の表示ステッカーがはがしやすく、かつ貼りやすくなりました。昔のステッカーは紙製でその割には強力な糊がついていたので、はがすのが大変でした。

予約の仕方もいつ頃からか、自動音声で予約が可能になりました。ユーザー車検のためのマニュアルを、ユーザー車検を初めて行ったときに作りましたが、毎回変化があったところを書き足していっています。商売で毎日やってるわけではないので、こうしておくと安心です。それにしてもラインを通すときはいつも緊張しますねぇ。本番で演奏するより緊張します。でも終わったときは結構充足感もあり、かつ経費も業者に頼むより5万くらいは安くあがります。いろんな面でいいものですよ。(笑)

日の出

2007年11月11日 22時33分47秒 | ローカルネタ
桑名は昔から蛤で有名です。このブログも「その手はくわなの・・・」なんて題をつけてますが、このフレーズは江戸時代からすでにあったらしいです。私が子供の頃は、魚屋さんに結構出てて、頻繁とはいかないにしても、結構普通に蛤を吸い物なんかにして食べてたもんです。でもいつのまにか、高級食材に格上げされてしまって、最近ではめったに食べることがなくなってしまいました。

11日は家内の誕生日ということで、ちょっと奮発して川口(昔の港があったところです)の日の出さんに蛤料理を食べに行きました。この日の出さん、ビッグコミックスピリッツという漫画週刊誌に連載されている「美味しんぼ」に出てきました。(単行本97巻)
飛び込みで入ったんですが、上手い具合に空いていまして、蛤鍋をいただきました。店の女将ももうすでに客があまりいなかったのか、鍋に蛤を入れながらいろいろお話を聞くことができました。

桑名に生まれ育っていながら、ちゃんとした蛤料理を食べたのは今回が初めてです。これだけたくさん食べたのは何十年ぶりでしょ?(笑)女将の話ですと、最近は以前よりは蛤がまた採れるようになってきたらしいです。ま、桑名の海は揖斐川、長良川、木曽川の大きな川が流れ込むところで、基本的にはよく蛤が育つところですからねぇ。でも地元の漁業関係者もすごく努力されてるようです。桑名の蛤が絶滅の危機から救われて本当によかったです。公害、護岸工事、さらにとどめの長良川河口堰と、蛤さんにはつらいここ何十年かでしたが、ようやく棲む場所をみつけつつあるようです。

蛤鍋の最後は雑炊、これがまた蛤のだしがたっぷり出ててうまかったです。ちょっとお値段ははりますが、是非桑名に来られたら日の出さんに寄ってみるといいですよ。本当の蛤の味が味わえます。

ビアンカ・ローザ2007桑名

2007年11月11日 01時02分55秒 | 音楽系
今日はビアンカ・ローザの桑名公演2007でした。会場は市内の桑名カトリック教会、ビアンカ・ローザの今年のシリーズの最後を飾るコンサートです。今年は2月の伊勢・レストラン「ぼうがいっぽん」から始まり、6月に三重大学、10月・11月に桑名六華苑、扶桑町ロビコン、愛知県芸術センターアフタヌーンコンサートと6回公演を行ってきました。そして桑名の自主企画公演が7回目で今年は最後になります。

今年は中日新聞が取り上げてくれなかったので、入りを心配してましたが、実際にふたをあけてみると去年と同じくらいの入りで盛況でした。お天気も当初は雨の予報がありましたが、メンバーの女性はみんな晴れ女なので、そのおかげか雨は降りませんでした。さすがの雨男も押さえつけられて出てこれないって感じです。(笑)

コンサートの後半冒頭のお話の中でも言ったんですが、桑名市内でしかも古楽器を使ったコンサートでこんなにたくさんの人が聴きにきていただけるなんて、以前は考えられなかったことです。チケットも決して安くはないし。しかもこの桑名公演はどこかの組織で人を集めるのではなく、完全自主公演ですから。地方都市でも古楽を聴いてみたいという人たちは確実にいるということです。このことは12月から始まる桑名市民講座「バロック音楽の旅」の申し込みが50人に近くなっているということからも伺えます。

バッハ・コレギウムの名古屋公演なんかだと、しらかわホールがぎっしり一杯になるわけですから、今の日本では古楽は充分定着してきていて、もはや一部マニアだけのものではないんですね。桑名の一地方都市でも同様のことが確認できることは大変喜ばしいことです。もっとも古楽だ、なんて言ってること自体がもはや不要なのかもしれません。聴きに来て頂いている方は、古楽を聴くのではなくバロック音楽を聴きに来ているということでしょうから。

12月から始まる予定の、桑名市民大学講座「バロック音楽の旅」でも来年の第3回、4回はビアンカ・ローザが生演奏を行う予定です。また来年の同じ頃には自主企画コンサートを考えています。皆様乞うご期待、またよろしくお願い致します。

教育改革

2007年11月09日 20時37分56秒 | 日々のこと
日経新聞に教育再生会議の一員の方が投稿されてました。その方の主張は教員の数を増やすより、質を向上させよ、日本の教員は欧米に比べて遙かに年間授業数がすくないのだから、というのが骨子になってました。

うーむ、どこを押したらそんな話が出てくるんでしょうねぇ。自分が知っている範囲では考えられないですけど・・・

投稿者によると、日本の中学校教員の年間授業時数は500時間あまりで欧米では700時間くらいあるとのこと。

学習指導要領では1年間は35週という勘定なので、週あたりの時間を計算してみると、14時間あまり。1週間の授業枠27コマのうち残り13コマは空いていて教委から依頼された資料を作成したりあとはなにもしていないと思ってらっしゃるみたい。

この方、某鉄道会社の会長さんのようですが、本気でおっしゃってるのなら、はっきりいってアh・・、おっと言ってしまうところでした。(笑)現場の状況をよく調べてみれば、現場の教員が半分近くは空き時間だなんてありえないということがすぐわかるんですけどねぇ。なんなら実際にでかけてご自身の目で確かめればたちどころにわかります。

学校のセンセは授業以外に担任の先生なら道徳や学級活動の時間もあるし、二人で教えるティームティチングもあるし、私が知ってる範囲では週20時間を下回るケースはそうないです。そもそもこの年間500時間あまりという時数も少なすぎると思うんですけど、どういう統計の取り方をしたんでしょう。

ま、飲み屋でおっちゃんがそんなこといってクダまいてるんなら別にどうってことないですが、この方は教育再生会議の一員で、発表した媒体が日経新聞だということに問題の深さがありますね。こんな何もわかってない人がえらそうに意見をいって、それがまた影響力がある。恐ろしい国ですね、ニッポンは。ただ幸いなことに安部内閣崩壊とともにこの教育再生会議も存在意義がなくなっているみたいなので、ま、いいかって感じではあります。

パンク

2007年11月08日 22時27分53秒 | 日々のこと
昨日の「事件」は特に大きな事件ではなかったようでした。私が知らないだけかもしれませんが、テレビの全国ニュースになるようなものではなかったようです。

最近家内が乗っているミニの左前のタイヤががパンクしたので、ガソリンスタンドに持っていったところ、実は右前のタイヤもパンクしてたそうです。スタンドに持っていったときは、左だけが空気がぬけていまして、あわてて工具を探し、マニュアルを見ながらジャッキアップして左前のタイヤを緊急用のタイヤにかえました。(マニュアルは全然役立たずで、工具を適当に見ながら使いました。それにしても、昔使っていた工具とは微妙に形状が異なるのでとっつきは悪いですねぇ)

スタンドの店員さんによると、しばらく置いていたら、右前のタイヤも空気が抜けてきたそうです。空気が抜けた原因も、釘を拾ったわけではなく、タイヤの横の部分に何か細長いものをつっこんで空気が抜けたようで、2本とも同じ状態だったそうです。

空気が抜けたときは、たまたまちょうど道に面した駐車場に置いてあったときです。ウチは3台分駐車場を借りていまして、2台分は道に面したところ、あと1台分は一番奥です。家内はその一番奥に駐車しているのですが、たまたま私の車のとなりの道に面した駐車場に停めたときに、タイヤの空気が抜けていたわけです。

自分の車がパンクするのはもう20年以上も経験したことがないですが、その珍しいパンクでしかも側面から空気が抜けていて、それが前の両輪ですから、いたずらされた可能性が大きそうです。

それにしても隣に並んでいたエスティマ(私の車)ではなく、家内のミニがやられたのはどうして?そんなに高級な車ではないんですけどねぇ。ま、かわいい車ではあるので、かわいさ余って?昨朝の「事件」といい、わが家のパンク事件といい、なんか以前より治安が悪くなってきた感じですねぇ。

事件?

2007年11月07日 09時51分39秒 | 日々のこと
今日は朝9時に歯医者の予約をしていたので、プラスティックゴミを出しがてら自転車に乗って家を出ました。国道を渡ろうとすると、緊急行動のパトカーが北の方へ。

族でもおっかけてるのかなと思いましたが、朝っぱらからそういうことはあまりなさそう。しばらく国道沿いを自転車走っているとまたもう一台、今度はワゴン車です。うーむ、何か大きな事件かも。

歯の治療自体はインプラントの「ネジ」の部分を消毒するだけで、あっという間に終わりました。院長のK先生も先ほどの緊急行動車両に関心があるらしく、3台警察車両が通っていったとのこと。私が見た2台の車両の前にもう一台行ったわけです。歯科医院を出て、銀行に行くついでに、北の方に行ってみましたが、特に先の方には事件を思わせるような人だかりはありません。でも空を見るとヘリコプターが北の方に向かって飛んでいます。やはり何かありましたね。

M銀行に行って戻ろうと、Y病院の近くを通りすぎようとしたころ、北の方から救急車がY病院に入って行きました。警察緊急行動車両+ヘリコプター+救急車=?いったい何があったんでしょう。

サイレントリュート

2007年11月06日 11時10分53秒 | 音楽系
サイレントギターとかサイレントドラムなど、うるさい音?がしない楽器が結構出てますね。ヴァイオリンやチェロなんかもサイレント型があるらしいですが、もともと大きな音の楽器の場合、練習場所とか練習時間の問題が出てくるので、結構重宝するんじゃないかと思いますね。

でもサイレントドラムなんか、結局はどっかを叩くわけですから、それなりの音はするわけで、真夜中に練習するとやっぱり苦情が来たりして。(笑)

サイレントギターは弾いたことがありますが、値段とのバランスを考えて戦略的に作られた楽器だという印象がありました。もっとピックアップなどにお金をかけたら、いい楽器は作れそうですけど、そこまでやってしまうと、売れなくなる。ある程度安くて、そこそこいい音がするのはどのくらいのレベルのパーツを使えば・・・ということで様々な試行が行われたんじゃないかな、って推測するわけです。ちなみにお値段は5,6万くらいのようです。

でも超高級電子部品を使って、30万円くらいのサイレントギターがあってもいい感じがしますが、そんなの商売にならんから作らないんでしょう。今は会社にそんな余裕がない時代です、なんちゃって。(笑)

サイレントギターのボディは枠のみです。(ヴァイオリンやチェロのサイレント楽器も同様です)これはいいですね。コンパクトにたためてどっかに出かけるときなんかは最適です。ギターの枠をリュート型の枠に替えたらサイレントリュートにできます。ついでにヘッドも替え、ピックアップも増やしたら本式のサイレントリュートが出来ますね。器用な人だったら、ヤマハのサイレントギターを改造してサイレントリュートが出来るんじゃないですかねぇ。どなたか作る気はありません?って別にコンサートで使うあてはなさそうですけど。

ミューズ大発表会

2007年11月05日 08時49分36秒 | 音楽系
日曜日は私が教室を持っている名古屋のミューズ音楽館の秋季大発表会です。私の生徒も4人出演するということもあり、朝から1スタッフとして発表会に出かけました。ミューズは2005年5月にオープンした、ギターの専門店です。クラシックギターのみを専門にしている名古屋唯一の店です。

ここの音楽教室はなかなか手広く、リュートをはじめ、ギター(というかこっちが主体でしょうけど(笑))、マリンバ、ボーカル、ゴスペルの各教室が展開されています。出演生徒は、数えてみた訳ではありませんが、最後の全員総出演のステージからすると100人近くはいたでしょうか。オープンから2年半で大きく成長したもんですね。

実はミューズの社長のYさんとは大学時代の同級生でして、私がまだバーゼルにいたころ、突然会社をやめて楽器店を興すという話を聞いて驚いたものです。私が帰国したら、リュート教室を作ってもいいというのでお願いをして、帰国後の2005年8月からリュート教室を開いています。

発表会で演奏した私の生徒は、始めてから半年~2年過ぎの方でしたが、とてもいい演奏をしてくれました。ちょっとリュートにとっては広めの会場ではありましたが、音自体はとてもよく通っていましたので、聴衆の方も安心して聴けたのではないかと思います。

リュート教室は、スイスに行く前から自宅で開いていまして、現在2ヶ所で開いているわけですが、潜在的にリュートに関心のある方は意外と多いというのが実感です。5年くらいかけて20人も集まれば御の字と思っていましたが、近いうちに達成できそうです。桑名市教育委員会主催講座の「バロック音楽の旅」講座もこれ以上申し込みがあったらどうしよう(笑)というくらいの数の申し込みが来ています。(もちろん100や200という数ではありませんけどね)古楽なんてニッチもいいところでしょうけど、丹念に開拓していけば、そこそこまとまったものになってくるということですね。

ホリデーコンサート

2007年11月04日 23時15分46秒 | 音楽系
一昨日に続いて昨日もライブでした。場所は名古屋市栄の芸術文化劇場2階ロビー特設舞台です。コンサートが終わってから聞いたんですが、劇場オープン10周年記念のイベントのひとつだそうです。

前日のロビコンの会場はとてもよく響いたんですが、今回の会場はそのあたりはあまり期待できない感じでした。会場に到着して、担当の方に連れられて会場に行ってみますと、やはり予想通り。(笑)

この日は3グループの演奏がありまして、ビアンカ・ローザは一番最後でした。会場を見に行ったときは、PAをふんだんに使ったポップスのグループが演奏していました。そーかー、こういう人たちのあとに演奏なんかー、とちょっと困惑しましたが、もうあとの祭りですね。(笑)

会場はまわりのノイズもたくさんあり、音もかえってこないので響かないだろうなと思ってましたが、実際演奏してみると、意外というか十分以上にモーリスの楽器はよく鳴っていました。やはり腕利きの製作家による大型の楽器は違います。

ちょっと残念に思ったのは、芸術劇場のイベントにしてはちょっと体制がおそまつ。要は経費と人材不足とういうことなんでしょうけど。前日の扶桑町の体制が見事だったもんで、ついつい比べてしまいます。

それとステージ後ろの屏風の上部に、弦の張ってないバイオリンがお花を留めるみたいな感じで飾られていましたが、楽器をああいうふうには使ってほしくなかったですね。こういうところにも音楽イベントのことを熟知しているスタッフがいない企画だったということが現れているような気がしました。