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研究費の申請書~これは絶対不採択

2018年05月01日 | 仕事・研究
ある研究助成を申請しようと準備中、、というのを昨日書きましたが、できあがったのでコピーを取って、ついでに以前同じ助成金に応募したときのコピーが残ってたのでそれと見比べてみました。13年くらい前の書類です。

が、我ながら「これは不採択でしょう!」という申請書で驚きました。自分では毎年毎年いろんな申請書を書いていて、採択もされており、その結果、ほかの方の申請書の事前チェックもお手伝いしていて、「それなりに書ける」つもりでいたんですね。でもこんな申請書を書いていたとは!とびっくりです。

その申請書のダメなところは

1、スペースを埋めてない
文章量が足りないんだったら、予備試験の図をいれるとかポンチ絵を入れるとか、とにかく何でもいれないといけないのに、空白の割合が多すぎる。

2、スペースをオーバーしている
半面、書きたいところはスペースに収まらず、「別紙参照」とか言って別紙をつけている。別紙を足していいということは要領に書いてある、だけど、その前にほかの空白をなんとかしてからでしょう。

3、海外渡航を予定に入れている
国際調査ならいいけれど、普通の実験系の申請で、国内でできないからというのはそもそもテーマ設定が適切とは思えない。

4、重要度がまったくアピールできていない
基礎研究だからすぐに役に立つものではないだけに、やはり「実施する意義」を十分にアピールしないと優先順位は下がってしまう。

まあこんなところでしょうか。
今度なにか機会があったらわたしの「不採択申請書」と「採択申請書」の比較検討っていうのをお見せして研究助成の申請書はどう書くべきか?というお話をしたいくらいです、、、。

それにしても、赴任したばかりで実験器具もまったくなくて、途方に暮れていた自分が思い出されます。この申請も、なんとか研究費を得て研究を継続していきたいという一心で書いたのを覚えています。しかしそういう意図であれば、スタートアップ的な助成がよかったんだろうと思います。残念ながら当時はありませんでしたが、、、。

注)今回申請する申請書も採択になるかどうかはまったくわかりませんのであしからず。研究助成は書いて書いて出しまくり、当たればラッキーというようなものです。採択率は非常に低いので、あとは数を打つしかありません。書かなきゃ絶対に研究費は得られませんから。




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