院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

裁判員制度に思う

2006-08-05 13:24:36 | Weblog
 これから行われるという裁判員制度に私は反対である。

 アメリカ人で心ある人々は、アメリカの陪審員制度に反対している。素人に根回しが行われて白が黒、黒が白になることがあるのだそうだ。

 私がわが国の裁判員制度に反対するのは、自営業者の仕事が成り立っていかないからというのが理由のひとつである。もし私が裁判員になったら、その間、私の診療所は休業である。患者さんも困るし、私もスタッフも生活の糧がなくなる。

 反対のもうひとつの理由は、裁判員は無作為抽出されるために、暴力団員でも、ちょっと前まで援助交際をやっていたバカ娘でも裁判員になる可能性があるということだ。

 国家権力によって、私が裁判員に任命されたら、私は微罪でも死刑にする予定である。江戸時代には十両盗んだら首が飛ぶといわれた。

 このほどペルー人の某が、なんの落ち度もない日本の女児を強姦殺人しておいて、判決は無期だった。それはないだろう。死刑が当然である。最近の判例では、殺人の被害者が一人だけなら死刑にならないそうである。

 被害者の数で判決を決めるのか。私が裁判員になったら、コソドロでも死刑にする。そのような論陣を張る自信はある。なんでもかんでも死刑。

 それが嫌なら、裁判員制度を止めるがよい。私のように思っている裁判員候補は少なくないと思うからである。