院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

漫画家・里中まち子さん

2006-08-27 09:29:54 | Weblog
 里中まち子さんは美人である。だから編集者に可愛がられて、作品を重用されたと昔言われた。ゆえなき中傷である。里中さんの作品は面白いから重用されただけである。

 里中さんが漫画家としてデビューしたのは16歳のときである。「ピアの肖像」という作品で新人漫画賞を受賞した。当時、漫画少年だった私は、この作品が載っている漫画雑誌をまだ実家の押入れにしまってある。

 その後、里中さんは次々と新しい少女漫画のスタイルを確立して行った。絵柄も変わった。かなり重い題材を少女漫画に入れ込むのに成功した。

 里中さんが結婚したという話を聞かない。いまだに独身なのだろうか。40代に子宮がんをわずらい、手術をした。いま里中さんが元気なのは手術が成功したからだろう。結構なことである。

 里中さんには、これからも面白い作品を書いていただきたい。才能にあふれ過ぎていたために、かえって結婚できなかった女性の物語りなどはどうだろう。

 里中さんは、一時、小説を書いたけれども、あまり評価されなかった。(私は読んでいないので評価できない)。さくらももこさんの話題のときにも書いたが、里中さんはもやはり漫画の人なのだろう。

 しかし、里中さんはコメンテーターとして一流である。なにより頭脳明晰である。16歳でデビューしてしまったから、高校を卒業するのがやっとで、大学には行っていおられないだろう。それでも、ちゃんとしたコメントができる。

 この点は、中学しか卒業していない直木賞作家の出久根達郎さんと似ている。