院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ちり紙交換が絶滅した理由

2007-05-30 10:25:22 | Weblog
 昔、ちり紙交換で生計を立てている人が大勢いた。しかし今、ちり紙交換は絶滅した。なぜか?

 結論から言えば、製紙会社のために役所が便宜を図ったからである。

 ちり紙交換がまだ機能していた時代、古紙には価格の上下がしばしば起こり、製紙会社は困っていた。そこで、安定供給を役所に働きかけたのだろう。

 役所は、子供会、老人会を使って、古紙を体系的に集め始めた。そこから供給される古紙は価格が安定していた。製紙会社は喜んだ。

 役所は、子供会、老人会に弁当代ほどのお金を与えた。これは税金からである。

 税金で子供会、老人会を釣って、役所は製紙会社のために古紙の安定供給を実現したのである。

 役所は古紙のリサイクルに、資源保護とか、熱帯雨林を守るためというウソの名目をつけて、老人子供をだました。

 おかげで、ちり紙交換では生計が立てられなくなり、ちり紙交換やっていた人たちは失職し、税金が使われ、製紙会社が喜ぶという構図ができあがった。

 以上は、再度『環境問題は・・・』からの受け売りである。

 この本の著者が大学で以上のような講義をすると、学生たちは一様に愕然とするという。それは学生たちも子供のころ、汗水をたらして古紙集めをした経験があるからである。