院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

チュニジア管見記(4)

2009-01-07 10:26:26 | Weblog
 これまで海外には何度も行ったが、飛行機はすべてエコノミークラスだった。

 今回のチュニジア旅行は行程が長いことと、若いときほどには体力がないことから、高いと思ったが飛行機はファーストクラスを取った。

 ファーストクラスは座席が格段に広い。また、リクライニングで完全に横になって眠ることができる。エコノミークラスと比べると快適この上ない。

 食事が選べる。食事は弁当のようなものではなく、フルコースである。飲み物、前菜から始まって、最後にはデザートが出てくる。私たちが乗ったカタール航空は、食事の量がべらぼうに多かった、3分の1も食べられなかった。

 それでもまだ、私たちはファーストクラスの高価格に疑問を持っていた。それが、ドーハでのトランジットで3時間待ちのときに氷解した。

 ドーハにはファーストクラス専用のラウンジがあるのだ。広くて豪華で人は少ない。しかも、酒でも食べ物でもただである。呑み放題、食い放題である。3時間の待ち時間なぞ、あっという間に過ぎた。

 豪華な風呂まで付いてる。むろんトイレはきれいで、いたるところに召し使いが付いて世話をしてくれる。

 やや小ぶりだが、ビジネスクラスにもラウンジがある。エコノミークラスではこのようなサービスはなく、ただイライラと時間をつぶすだけである。これだ、これだったのだ。ファーストクラスやビジネスクラスが高いのは、専用ラウンジを利用できる権限の価格なのである。

 この歳まで、そのようなことさえ知らなかった。誰も教えてくれなかった。私の周囲の人たちは私も含めてみな貧乏人だから、エコノミークラスしか知らなかったのだろう。