(日本年金機構のお詫び会見。grape より引用。)
年金記録が消滅したという「消えた年金」問題はなぜ起こったか?それは大型コンピュータが普及して、年金記録を紙からコンピュータに移す時だった。国民はまだキーボードに慣れていなかった。
そんなとき、コンピュータ入力を命じられた組合は、何ストローク打ったら何分休ませろという、現在なら考えられない要求をして当局に呑ませた。
もともとイヤイヤやる仕事だったから、読めない名前はテキトーな読みで入力した。テキトーな入力によって年金データは使い物にならなくなった。これが真相である。(当時はカナ入力しかできなかった。)
そこで今回のデータ漏れである。メールを開けたらウイルスに感染してデータを抜き取られたというが、間違いだろう。そもそもメールを受け取れるような端末から年金データにアクセスできるのがおかしい。
もし、メールが受け取れる端末を使用していたとするなら、ハッカーが技術の限りを尽くす必要もない。パスワードが破られるもっともありふれた方法は、お父さんの手帳のパスワードを子どもが見たというような場合だからである。
こんかいの漏えい事件は、内部だけの問題だろう。
追補:コンピュータがまだ緑色一色の画面だったころ、コンピュータのテレビ(CRTといった)を長いこと見ると健康に悪いと言い出す者がいた。自宅で何時間もテレビを見ているくせにだ。厚労省も労働者がCRTを見る時間を限ろうとした。だが、その後ファミコンの登場によりCRT問題はうやむやになった。(子どもたちが文字やアイコンを飽かずに操作するようになったからだ。)
※今日、気にとまった短歌
汗を拭くセールスマンにわが孫を重ねて思ふああ炎帝よ (福岡市)宮原ますみ