院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

料理は反自然的な営為かも!?

2015-06-07 06:20:34 | 文化

(長良川畔のバーベキュー。LICHTNING のHPより引用。)

 砂糖について調べていると、健康面から見れば砂糖は「悪いもの」と思えてくる。肥満や先述の虫歯の原因である。砂糖には依存性があるという説もある。あるかも知れない。

 1970年代にはタバコ、酒とならんで砂糖も有害だとする書物が出た。人間が火を扱えるようになってからの食物は、すべて有害なようにも思える。

 タバコはむろん火を使うし、酒も醸造過程に火は不可欠だ。砂糖を精製するときにも火を使う。

 人類がまだ火をもたなかった数万年前、食物はすべてナマだった。煮て柔らかくするとか、焼いておいしくするとかの技法はなかった。有史以来、いま人類はもっとも熱くて柔らかい食物を食べている。(それで顎が退化して、親不知ができたとの話もある。)

 飛躍するようだが、料理という営みさえ不自然で健康によくないのではないか?柔らかかったり熱かったり甘かったり辛かったりする料理、これらは元来、動物が食べるものではなかった。人類は料理するようになってからより、しなかった期間のほうがずっと長いのだ。

 動物はすべて猫舌で、熱いものが食べられない。それに対して人類は温かい食事のほうがおいしく感じる。人類はすでに骨がらみで自然から離れてしまったのだろうか?
 

※今日、気にとまった短歌

  名も顔も知らぬだれかに成りかはり蹴られてをりぬ駅の柱が (千葉県)小池美恵子