院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

高校野球の報道

2007-05-15 13:20:23 | Weblog
 高校野球が特待生制度でモメている。

 多くの論調が、「選手には罪はない」、「野球だけ特待生制度を禁止するほうがおかしい」といったものである。

 私はこれを機会に高校野球のTV放送をやめてほしいと思う者である。

 高校野球のバカ騒ぎは、とてもやかましい。選手たちは好きならどうぞ野球をお続けください。高校野球を見たい人は、甲子園に行ってください。

 でも、連日の甲子園報道はやめてください。どうしても報道したいというのなら、高校生ハンドボール大会や高校生バスケット大会も報道してください。お願いです。

格付け会社の資金

2007-05-14 13:38:52 | Weblog
 病院機能評価機構というのがある。

 これは病院(クリニックではない)の機能を評価して、優良病院に指定したり、改善点を指摘したりする組織である。

 評価をしてもらいたい病院は、一回200万円を支払う。その金によってこの機構は運営されている。

 ムーディーズなどの格付け会社あるが、これらはどこから資金を得て儲けているのだろうか?それが謎である。

 マスコミなどに格付けを流して、その時に料金を取るのだろうか?それだけでは足りないだろう。

 企業を評価するには、企業からの詳細なデータの提供が必要である。ということは、各企業は自らデータを出して、格付けしてもらうために金を払うのだろうか?

 金を払ってまで格付けしてもらって、低く格付けされたら損なのではないか?それとも、銀行などが格付けのデータをもらって金を払うのだろうか?経済の素人の私には分からない。

 帝国データバンクという会社が、倒産件数などを発表しているけれども、この会社もどうやって儲けているのか、私には分からない。

漫才師コロムビアトップライト

2007-05-13 13:57:27 | Weblog
 子供のころ、早朝に「トップライトの起きぬけ漫才」というラジオ番組があって、私は愛聴していた。

 コロムビアトップさんの時事ネタに人気があった。ライトさんはもっぱら聞き役。

 その後、トップさんの政局批評が受けたのか、トップさんは参議院議員になった。和服姿で登庁するので、目立っていた。

 一方、ライトさんはその後泣かず飛ばずで、不遇をかこっていた。そのうちに彼は癌になったと聞いた。その後の消息は知らない。

 トップさんも政界を引退し、その後の消息は知らない。まだご存命だろうか?

 トップライトの語源は、写真撮影にある。人物写真を撮るとき、頭のてっぺんから一本だけライトを落とす。それをトップライトという。

 トップライトを当てると、髪が黒く塗りつぶされたようにならず、髪の毛が一本一本きめ細かく写る。

 コロムビアというのはタレント会社の名称だろうか?昔、コロムビア・ローズという歌手がいたが、コロムビアトップライトと関係があるのだろうか?

 大正生まれの義母に聞いてみたが、知らないとのことだった。

写真業界の栄枯盛衰

2007-05-12 13:59:01 | Weblog
 カラーフィルムを初めて売り出したのはアメリカのコダック社だった。

 わが国では、さくらフィルム(現コニカミノルタ)とフジフィルムがカラーフィルムを出した。しかし、性能はコダック製に及ぶべくもなかった。

 でも、技術革新が進んで、国産のカラーフィルムもコダックに次ぐ性能を持つようになった。コダック製は、すごく値段が高かったから、プロしか使わず、アマチュアはもっぱら、さくらやフジを使った。

 さくらとフジは最初は互角だった。転機は昭和40年代に訪れた。フジがさくらに先駆けて、感度がこれまでの4倍のカラーフィルムを市場に投入したのだ。

 粒子はまだ粗かったが、改良が重ねられ、やがて十分実用に耐える製品となった。ここで、さくらとフジの差は決定的となった。

 昭和40年代後半、フジは扇千影さんの「私にも写せます」という宣伝で、簡易型8ミリカメラをヒットさせた。さくらは、そのような製品を投入できなかった。

 以来、今日までさくらはフジに追い着けなかった。

 さくらは起死回生を狙って、昭和60年代に「100年プリント」という製品を出した。100年たっても色あせないというふれ込みだった。

 さくらはフィルムにも「100年プリント」とうたった。これが間違いの元だった。

 100年もつのは印画紙のほうであって、フィルムがいくら100年もっても、他社の印画紙を使用されれば、効果はゼロである。写真に疎い人々は騙せても、趣味人で騙される人はいなかった。

 これが災いしてか、さくらは凋落し、同じく凋落したミノルタと合併せざるをえなくなった。

 一方、フジフィルムの方は、使い捨てカメラのヒットもあって、ますます成長したけれども、デジカメが出てから怪しくなってきた。いまや、フジのフィルムは、売り上げが激減しているのではないか?

 キャノンはいち早く写真離れを始め、いまやコピーやプリンタ業界で成功している。

 中学生時代からカメラ小僧だった私は、写真関連会社の栄枯盛衰を見てきた。医者という仕事柄、いわゆる企業というのに勤めたことはないが、企業の経営は生き馬の目を抜くような厳しい世界だということを、趣味を通じて学んだ。

デパートのサービス

2007-05-11 13:11:11 | Weblog
 昔、東京のデパートでこまごました荷物をたくさん持って歩いていたら、美人の案内嬢に呼び止められた。

 案内嬢は「これをお使いください」と大きな紙袋をよこして、たくさんの荷物を一つにまとめてくれた。他の店で買ったものも含めて・・・。

 後日、名古屋のデパートで同様にこまごました荷物がたまったので、案内嬢のところへ行って「紙袋をください」と申し出た。そうしたら、案内嬢は「なぜ、そんなことを私に求めるの?」とばかり、露骨にイヤな顔をして、「袋なら売り場でもらってください」とつっけんどんに答えた。

 その名古屋のデパートは、しばらくして潰れてしまった。

 子供のころ、東京のデパートを歩いていたら、床を掃除していた人に「邪魔だから、どけ」と言われ、ムッとなった。

 デパートはなぜ床の掃除をするのだろうか。店をきれいにして客を心地よくさせるためなのではないか。その掃除人は掃除本来の目的を理解していないと、子供心に思って憮然とした。

 このデパートは、今でも潰れていない。

アル中の発祥

2007-05-10 08:32:17 | Weblog
 アルコール依存症の人が増えている。予備軍も入れれば何百万人にもなる。

 アルコール依存症を昔は「アル中」と言った。でも、ニュアンスが少し違う。昔の「アル中」には、「酔って暴れる」という意味が含まれていた。

 多くのアルコール依存症の人は暴れない。これを俗に「にこにこアル中」と言う。

 酔って暴れるのは、正確には「酒乱」ないし「病的酩酊」という。これらの人は必ずしもアルコール依存症であるとは限らない。ただ、酔うと人柄が変わったように暴れるだけである。

 アルコール依存症は、大昔はなかった。お酒は高価で、みな依存症になるほど毎日お酒がたくさん飲めなかったからである。

 アルコール依存症が見られるようになったのは、産業革命以降である。産業革命によって、アルコールが大量生産できるようになり、値段も安くなって、その結果アルコール依存症が生まれた。

 ただ、「酒乱」は産業革命以前からあった。ふだんは酒を飲まないのに、飲むと人が変わってしまうのだから、アルコールの生産量とは関係がなかった。

 いま、喫煙禁止運動がさかんだけれども、飲酒禁止運動はない。でも、アメリカのエリオット・ネスの時代には、飲酒禁止運動があって、禁酒法まで作られたのである。いま考えればバカみたいな話で、将来、喫煙禁止運動もバカみたいと思われるようになるかもしれない。

 (喫煙禁止論者が車を運転して排気ガスを出しているのは、まったくマンガである)。

携帯電話

2007-05-09 07:52:32 | Weblog
 携帯電話で会話をするのが好きではない。携帯電話には国際電話のようなわずかな遅れがあり、滑らかな会話ができないからだ。

 この遅れは携帯電話がパケット通信を使用しているためである。パケット通信とは、送信側で情報を分解し、受診側で情報を再構成する仕組みである。

 ただ、待ち合わせには携帯電話が欠かせない。私が携帯電話を使用するのは、そのためだけだと言っても過言ではない。

 携帯電話は待ち合わせシーンを根本的に変えてしまった。渋谷のハチ公前の待ち合わせの大集団は見られなくなった。

 これまでは場所と時間を正確に決めて待ち合わせを実現していたのだが、携帯電話が普及してから、その必要がなくなった。精神衛生上良いことこの上ない。

 携帯電話が普及したのは、ただ便利だからだけではない。ハードの値段が下がったこともあるけれども、通信費が格段に安くなったからだ。10年前の通信費はアメリカの数倍だった。

 下がったと言ってもまだアメリカには及ばない。通信費はまだ下がっていくだろう。

 ところで、携帯電話内のコンピュータには日本製のトロンというOSが搭載されている。トロンはかつてアメリカの圧力により潰されたOSである。(国からのトロン研究助成が突然、打ち切られた)。そのおかげで、今のウインドウズ王国があるのだが、どっこいトロンは携帯電話で生き残った。

 ウインドウズなぞ、重くってとても携帯電話に搭載できたものではない。

カード時代

2007-05-08 13:59:28 | Weblog
 キャッシュカードが初めて現れたとき、すごいと思った。磁気カード自体にではなく、通信の迅速性と正確性に驚いたのである。

 私はトランジスタ世代の大型コンピュータをすでにいじっていたから、コンピュータの中身には詳しい。それだからこそ、驚いたのだ。初期のキャッシュカード・システムはアセンブリ言語で書かれていたと推測される。

 そうでなければ、あのスピードは実現できない。また、アセンブリ言語で誤りのないシステムを構築するのは、気が遠くなるほど大変なことなのだ。

 カードで次に出てきたのはテレホンカードである。これには驚かなかった。ただ、世の中には知恵者がいるものだなぁと思った。

 というのは、テレホンカードはたいてい使い残すからである。使い残しは集めれば膨大な金額になり、それが当時の電電公社にごっそりと入る仕組みである。

 ホテルのキーがカード化されたのは、そのまた後である。ホテルにとって便利なものが出来たなというのが当時の私の感想。

 カードキーなら客が持ち帰っても、部屋の側のキー番号を変えてしまえばトラブルにならない。従来の金属の鍵だと、そうはいかない。

 それでも、まだカードキーは、差し込んで引き抜くタイプだった。

 スイカのように、かざすだけのカードキーはまだなかった。いずれ、ホテルもかざすだけのカードキーを採用するだろうと思っていた。

 そうしたら何と先日、東京の新築ホテルで、かざすだけのカードキーを渡された。すでに実現していたのだ。

 かざすだけのカードキーにはICチップが入っているのだろう。だとすると、ホテルにとっては磁気カードよりリスクが高くなったのではないか?

 つまり、磁気カードは簡単に書き換えられるが、ICカードは書き換えが難しい。だから、金属の鍵に逆戻りしたのではないかと懸念している。

 それとも、スイカの残金データが瞬時に書き換えられるように、残金データに当たる部分をキーコードに使用しているのだろうか?

 コンピュータに詳しかったはずの私も、そろそろ着いて行けなくなってきたようだ。

プロ野球の外人選手

2007-05-07 13:05:07 | Weblog
 私はプロ野球のことをほとんど知らない。選手の名前はおろか、ルールさえ満足に知らない。

 しかし、松坂選手が60億円でアメリカの大リーグに行ったことは、TVのニュースで知っている。イチロー選手や松井選手がアメリカで活躍していることも知っている。

 松坂選手が日本を出たのは、契約金もさることながら、野球のメッカ、アメリカで実力を試したかったからだろう。

 と言うことは、優秀な(強い)選手はみなアメリカに行ってしまって、日本に残っているのは二番手ということになりはしないか?

 そんな日本のプロ野球が採用する外人選手とは、どういう存在なのだろうか?

 プロ野球オンチの私が推測するに、日本に来る外人選手とは、日本の選手よりは強いが、大リーグには入れないという微妙な実力の人たちではなかろうか?

 そのような存在を受け入れるということは、日本のプロ野球と大リーグは決定的に実力が違うということを証明していることにはならないか?

タバコとワキガ

2007-05-06 19:02:07 | Weblog
 先日、ホテルにチェックインしようとしたら、禁煙室が喫煙室かを尋ねられた。

 私は喫煙者だから、当然喫煙室を頼んだ。でも事はそう簡単ではないらしい。タバコを吸わず、タバコの匂いがイヤな人が泊まるのが禁煙室なのそうだ。

 つまり喫煙者の泊まった部屋はタバコの匂いがするので、そういう部屋には泊まりたくないという客がいるらしいということが分かった。

 わが国は「匂い」にきわめて不寛容な国になりつつある。なんじゃこりゃぁと思った。

 「クサい」、「キモい」、「ウザい」は3大いじめ言葉である。そのうちの「クサい」が、とうとう公のホテルで堂々と通用するようになったのだ。

 だいぶ以前、私はオランダの安宿に泊まった。そのとき、その部屋は西洋人の強いワキガの匂いがして閉口した。

 私がその匂いについて騒ぎ立てれば、そのうちワキガ禁止の部屋が出来るかもしれない。

 でも、そんなのってアリか?ワキガの西洋人泊まるべからずというホテルはありうるのだろうか?

 タバコの匂いへの拒絶感は、ほとんど魔女狩りである。私はワキガは嫌いである。でも、ワキガの西洋人が泊まった部屋に泊まりたくないと主張するほど、差別主義者ではない。

 ホテルは自ら匂いに対する差別を行い始めたことを自覚しているのだろうか?そこまでタバコの匂いを差別するなら、ワキガも差別してほしい。

 わが国は(他の先進国も)タバコへの魔女狩りをやっていることに、いつになったら気が付くのだろうか?将来、タバコの匂いへの弾圧があったと歴史書に書かれることだろう。

記録の更新

2007-05-01 13:17:25 | Weblog
 陸上競技や水泳の記録が更新され続けている。

 そんなに人間とは限界がないものかと錯覚するけれども、実は違う。

 数学のグラフで漸近線というのを覚えておいでだろうか。グラフが伸びるにしたがって、限りなく漸近線へと近づく。しかし、永久に漸近線を超えることはできない。それどころか、漸近線に接触することさえできない。

 記録の更新とは、この漸近線へと近づく過程であり、更新を続けても漸近線を超えることはない。

 昔は10分の1秒までしか計らなかったのに、現在は100分の1秒まで計る。これによって、100分の1秒ずつ記録が更新されるようになっただけで、10分の1秒までしか計らなかったら、記録の更新はもうないだろう。