昔、アマチュア無線をやってた頃(30年以上も前ですが)CQ誌で月面反射通信(Earth-Moon-Earthを略してEMEと云う)の記事を読んでて、いつかやりたいと思っていた時がありました。今回、我が茨城県(といっても西端と東端の違いがありますが)の高萩市にあるKDDI茨城衛星通信センターの協力でアマチュア無線の実験が行われ、無事成功しました。こういったプロの施設を利用するなんてルール違反、いや、うらやましい限りで、実現出来たことは本当に他人事ながら嬉しい出来事です。
以下NHK水戸放送局3/3の記事より
地球から38万キロ離れた月に向けて電波を送り、電波を月の表面で反射させて、地球上の離れた場所と交信するアマチュア無線の実験が、衛星通信用の巨大なパラボラアンテナを使って3日、茨城県で行われました。この実験は、茨城県高萩市にあるKDDI茨城衛星通信センターの協力を得て日本アマチュア無線連盟が行ったもので無線の愛好家や小学生らおよそ百人が集まりました。午後6時前、直径32メートルある通信センターの巨大なパラボラアンテナが、東の空に上った月をとらえました。アマチュア無線家たちは、自分の声やモールス信号を電波に乗せてパラボラから発射。電波は、計画通り月の表面で反射し、およそ2.5秒後、こだまのように戻ってきたのがパラボラで受信されたほか、世界各地に届き、アメリカなどの無線愛好家から再び月面反射を利用して応答が寄せられました。巨大なパラボラは微弱な電波もとらえるため、各国の愛好家は通常の無線設備で通信ができたということで、こうしたパラボラを使った月面反射の実験は国内では初めてです。埼玉県から来ていた小学4年生の男の子は、「月を反射して戻ってきた音がこんなにはっきりしているなんて驚いた。大きくなったら僕も無線をやってみたい」と話していました。実験の舞台となった茨城衛星通信センターは、アポロ11号の月面着陸など歴史的な場面を伝えた日本で最初の衛星通信の施設ですが、今月いっぱいで通信施設としての40年余りの歴史に幕を下ろすことになっています。