今朝、隣の家の方(親戚ではある)が見えて、電話機のコードを引っ掛けて使えなくなったので、会社から帰ってきてからでも、見てもらいたいと依頼が有り、先程、出掛けて来た。
コードレスホン親機用のACアダプタコードに足を引っ掛けて切ってしまった様だ。
【停電でも電話機は通じる】
何故なのか、これについて少し解説しておこう。
このブログを書いていて「電話機」と「電話器」どちらが正しいのか、自信が無くなって来たので、ネットで調査、どうやら「電話機」が正しい様だ。「機」と「器」の使い分けはいつも悩んでいたが、判ってしまえば簡単である。器は「うつわ」に過ぎない。
電話線には、電話機動作用に電流を流してある。これは昔から変わっていない。電圧は通常局舎送りDC48Vだが、ベル鳴動の際、鳴動の交流信号(16Hz)電圧は実行値で75V程度、従ってP-Pなら200Vを越えますので、感電することもあります。電流は少ないですが要注意!
20年位前、通信装置用16Hz発振器を設計したことも有りました。
だから、停電になっても、回線が切れていない場合には通話出来る。コードレスホンでも、停電の場合、本来の電話機機能は生きているので、通話可能なのだ。
ただ、今の光電話やADSLなどで公衆回線契約をしていないと、停電時不通となってしまう。
寄り道はここまで。
ACアダプターを持ち帰って出力電圧を測定するとOVである。本来であれば11V出力有るはずである。
取り敢えず、手持ちのDC12V出力アダプターを使うことにし、DCプラグ形状が違うので変換コードを急遽作り、再度訪問。接続したら正常に動作した。まずは、これで使ってもらおう。
不良と思われるACアダプタを見ると、周囲モールドに、一部加熱によると見られる変形が見られた。コードが切断された際、剥けた導線同士が接触したため、異常電流が流れたのかも知れない。保護回路は無いのだろうか?コード端で抵抗レンジ測定すると、一瞬導通が有るので、線材は切れておらず、二次側電解コンまでは繋がっている様だ。ということで回路部品が破損されている可能性が高い。そのうち秋月に安価なACアダプタを、注文しておこう。