トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

近所から電話機修理依頼

2008-08-27 23:24:11 | 家電修理

今朝、隣の家の方(親戚ではある)が見えて、電話機のコードを引っ掛けて使えなくなったので、会社から帰ってきてからでも、見てもらいたいと依頼が有り、先程、出掛けて来た。

コードレスホン親機用のACアダプタコードに足を引っ掛けて切ってしまった様だ。

【停電でも電話機は通じる】

何故なのか、これについて少し解説しておこう。

このブログを書いていて「電話」と「電話」どちらが正しいのか、自信が無くなって来たので、ネットで調査、どうやら「電話」が正しい様だ。「機」と「器」の使い分けはいつも悩んでいたが、判ってしまえば簡単である。は「うつわ」に過ぎない。

電話線には、電話機動作用に電流を流してある。これは昔から変わっていない。電圧は通常局舎送りDC48Vだが、ベル鳴動の際、鳴動の交流信号(16Hz)電圧は実行値で75V程度、従ってP-Pなら200Vを越えますので、感電することもあります。電流は少ないですが要注意!

20年位前、通信装置用16Hz発振器を設計したことも有りました。

だから、停電になっても、回線が切れていない場合には通話出来る。コードレスホンでも、停電の場合、本来の電話機機能は生きているので、通話可能なのだ。

ただ、今の光電話やADSLなどで公衆回線契約をしていないと、停電時不通となってしまう。

寄り道はここまで。

ACアダプターを持ち帰って出力電圧を測定するとOVである。本来であれば11V出力有るはずである。

取り敢えず、手持ちのDC12V出力アダプターを使うことにし、DCプラグ形状が違うので変換コードを急遽作り、再度訪問。接続したら正常に動作した。まずは、これで使ってもらおう。

不良と思われるACアダプタを見ると、周囲モールドに、一部加熱によると見られる変形が見られた。コードが切断された際、剥けた導線同士が接触したため、異常電流が流れたのかも知れない。保護回路は無いのだろうか?コード端で抵抗レンジ測定すると、一瞬導通が有るので、線材は切れておらず、二次側電解コンまでは繋がっている様だ。ということで回路部品が破損されている可能性が高い。そのうち秋月に安価なACアダプタを、注文しておこう。

コメント
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