入院したおもちゃを調べていくと、共通した原因が見えて来た。(アンパンマンのぬいぐるみとスーパープーチの電池ボックス)
不動作の原因は電池の+電極の突起が少なくなりガードのモールド厚みから電池接点に届かないかギリギリ接触というもので、ネット検索するとEVOLTA(エボルタ)で国際規格の範囲で寸法変更、その結果、この様な現象が起きると書かれていました。
今回使用されていたのはEVOLTAでは有りませんが、現在市販の電池はメーカーに関わらず、みんな短い様です。おもちゃ開発当初想定した電池から寸法変更されているのでしょうか?(規格ではかなりの寸法公差がある)
詳しくはEVOLTA参照
実際、乾電池を購入してノギス(金属製のため、そのままではショートさせてしまいますので、絶縁して測定する必要有り)寸法測定してみました。
その結果、EVOLTAだけで無く、一般のアルカリ乾電池(パナソニックしか確認してませんが)もEVOLTAと殆ど同じ寸法で出来ていました。
マンガンになりますと(測定した三菱製の場合ですが)これよりは+電極の飛び出し寸法が0.5mm多いので問題にならないのでしょう。
ということで、アルカリ電池に於いても電池ボックスの構造により接触不良になる可能性があると考えられます。
電池の規格としては、全長と外径しか規定されていないが、乾電池使用機器の電池室・端子部の寸法設計指針 が参考になる。
これでいくと、正極(+)端子の突出高さが最小1.5mmとなっているので、電池の寸法は規格内に有ることになる。
乾電池使用機器の電池室・端子安全設計ガイドブック(第2版)
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