高周波の周波数特性測定の信号源として使用しているのがFM/AMシグナルジェネレータ(100kHz~110MHz)だが、チューナー調整用なので出力信号レベルが低い。
そこで出力アンプを作って見た。
使用した素子は以前、秋月より購入(現在は販売されていない)してあったUPC1651Gというワイドバンド(1200MHzまで対応)アンプICだ。
購入当時は5個で500円だった。
現在は若松通商から126円で入手出来る様だ。
形状は高周波用トランジスタに似ているフラットの4本足の物だ。
高周波基板の知識は殆ど無いが、ベタアースのが良いだろうとユニバーサル基板に銅箔テープを貼ってパターンとする。
BNCジャックが有ったので入出力接続用に使用。電源はMAX6.0VなのでACアダプタからDC5Vを供給することにしDCジャックを取り付け。
ACアダプタだが、FM帯域ではスイッチング方式でも問題無いが、AM帯域ではアンプを経由して影響を与える場合が有るのでトランス方式のが良い。
入出力のカップリングコンデンサと電源パスコンしか無いのでパターンを作ってやると後は簡単である。
何の問題も無く動作したので、入出力特性を見て見る。
-2dBmまでは正弦波が出ている。この時のゲインは16dBとなった(規格のMINの値)。
110MHzまでしか測定出来ないが低い側では100kHzでもちゃんと増幅している。
FMチューナーのアンテナ入力に入れて見ると、アンテナ直結時:Bayfm(78MHz)が目盛1だったのに対し、アンプを入れると4まで振れる(フルで5)様になり、歪も感じない(FMだから、当たり前かな)。
では地デジではどうかと試して見る。元々ブースターが入っているのでテレビでの信号強度が50以上有ったのだが、アンプを入れることで43程度まで落ちてしまう(画面の乱れ:ブロックノイズは無いが)。広帯域アンプなので、他の周波数が悪さをしているのかも知れない。
ということで、FMブースター用としてもう1台製作することにする。