トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

BX-125カセットデッキも故障原因突き止め動作

2011-04-21 23:00:00 | オーディオ

ナカミチ・カセットデッキBX-125に使われている4bitマイコン(TMP4315BP-1814、表示B11020A) のクロック(550kHz)が発振しておらず、マイコンの不良と決め付けて、ダメ元でナカミチのサービス代行会社に入手について問合せてみた。
クロックが発振しているか、オシロ等の測定器が無い場合の確認方法としてはAM携帯ラジオを利用出来ます。どの周波数でも良いですが、ラジオをマイコンに近づけて、ビーといった雑音が聞えてくれば発振しています。

株式会社 IDK ナカミチサービスセンター(同社は山水も扱っている) 
茨城県つくばみらい市新戸110-1
電話 0297-20-7372
受け付け(水、土、日の受け付けはお休み)
メールnakamichi@idkcorp.com
県内で、車だと1時間弱位の距離。

Img_8491_r Img_8493_r 回答が有り、マイコンは在庫が少ないものの有償での提供は可能との連絡があった。
マイコン以外で、このような現象(発振しない)になる原因を色々と教えてもらった。
マイコンが動作してても、このような現象になる場合、位置モードスイッチ(3連のカムポジションスイッチ)の接触が悪いと起きるとのこと。
Img_8483_rImg_8487_r_2 Bx125p22まずはクロック発振用LCブロック(L601)の不良も有るということだったので、外して見た。同調用円筒形のチタコンが2個底面に付いており(ラジオのIFTの様なもの)、これの表面に何故かカーボンらしきものが付着しており、抵抗測定でも数百kΩの値を示したので、カーボンを清浄したところ無限大近くなったので、取り付けし直す。
すると、発振し出したので550kHzに大体合わせる(サービスの回答では「多少のずれは大丈夫ですが、あまり大きなずれの場合は動作などに影響が出ます」とのことだった)。しかし、スイッチ表示はデタラメ、操作も反応しなかったり違った動作をしたりで正常には動作しない。
Img_8482_r怪しいと思われる酸化金属抵抗の抵抗を測定していくとR661(1Ω)が無限大になっていたので手持ちのポリスイッチに交換して見ると、全て正常に動作する様になった。
R661はコントロールモータードライブ回路に6~7Vを供給している回路間に入っており、多分、マイコンが動作しないことにより、フルブリッジ回路の正逆転両方に信号が加わりショート状態で過電流が流れ焼損したのではないかと思われる。
マイコンは、もう1台のCR-20と同じということで、このことが無ければ交換して試そうとソケット式にしたが、交換せずに済んだ。
Img_8485_r Img_8486_r Img_8490_r あと気になるのは12V用3端子レギュレータ(IC402)が熱くなっていることだ。サービスによるともともと結構な熱ををもつとのこと。手持ちのアルミ放熱フィンをかませることにする。
また、周波数特性をパソコンで測定してみて問題無ければ、サブ機として置いておくことになる。「nakamichibx125_cass.pdf」をダウンロード
「nakamichi_bx125_en_de_fr1.pdf」をダウンロード

コメント
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