今月のおもちゃ病院で、本来引き受けするものでは無いのだが、勿体無いという気持ちと、治せるだろうと2台引き受けた。2台共モーターは回るが鉛筆が削れないという症状。
1.ピンク
削り部のシャフトにはまっているギアのボスが破損していて、空回りしていた。
破損したモールドを集めて組み合わせ接着。これだけではトルクですぐに剥がれてしまうので、ステンレス細線をボスに巻き付けてこの上に接着剤を流し込み固定する。
これで削れる様になった。
2.黒
これも破損では無いが、ギアの穴が削れて空回りしていた。
シャフトに固定することにした。
ネジロックを塗布して差し込む。さらに固着したところでロックタイト401で固定する。
これは、私の失敗だったが
何故か鉛筆を入れてもモーターが回らないので、検出部を分解したら、部品がバラバラと外れて、どこにどの様に入っていたか判らなくなってしまった。
2種類の小さなモールド部品を本体の溝に合わせて動作をシュミレーションする。
結局は削りクズケースが入っていないと回らない、カム構造になっているというのが、これでわかった。
組み上げて、これも削れる様になった。
UNICラジコンの場合、周波数が合っていることは当然だが、IDも個別設定になっており、その数字がマジック等で基板等に記載されている。これを2進法で合わせることになる。
今回、同一機種がセット有ったので、送信部の基板を差し替えて相互通信について確認してみた。
すると、送信機側は受信機IDに合わせることで、どちらの送信機も対応した。
しかし、受信機側は、表示のIDからDIPスイッチを1箇所変えて、送信機もそれに合わせるのだが認識しない(電波受信LEDは点灯するが)。
メモリーに書き込まれているIDしか認識しないのかもしれない。
従って、送信機のIDに合わせて、受信機IDを変えることは出来ない様だ。ついでに、受信機の最低入力電圧がどの位か調べたところ7.2V以上で動作した。
基板を見ると新電元製5V出力のDC/DC-CONV(秋月で類似の部品が入手出来る)が使われていたので納得。