「トラ技2011/1別冊付録・タイマIC 555応用回路」にあった「工作用電子回路-2周波によるサイレン音発生回路」を電子工作サークル員の中学生に製作してもらった。
配線完了して動作確認するも、全然音が出ない。オシロで観測しても、2つ有る555発振器のどちらも発振しておらず、原因不明の為、預かって調査することにした。
調査開始
まずは現在使用しているCMOSタイプのLMC555からバイポーラのNE555に交換してみたが、やはり動作しない。単独動作させてもダメである。
回路図を再度チェックしたらどちらの発振回路も発振定数抵抗RAの接続先が間違っており、これを基に書いた配線図も当然間違えていたのが原因だった。
修正すると鳴り出した。でもLMC555に8Ωスピーカーは負荷が重すぎて、音が小さいので2SC1815のドライブを追加する。(左の図面は修正後)
スイッチで、日本とフランス?のパトカー音設定を切り替えられる様にしている。
LMC555ではリアルなサイレン音になるが、NE555にするとCONT端子のインピーダンスが低いのか完全に0Vに下がらないので、リアルさに欠ける。
ついでに、「エレキジャック6号」の付録基板付き「アメパト・サイレン」を製作してみた。回路的にはトラ技のと同様、単音発振部と断続発振部で構成されるが、トラ技のはCONT端子の電圧変化によるVCOを利用しているので周波数変化が滑らかなのに対し、こちらは2周波を切り替える様にしているので、聞き慣れたサイレン音にはならない。
半固定抵抗は、秋月の新製品で、安価だが、つまみが付いているので指で直接調整が出来る。
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