トランジスタ技術2016/2号は「GPS電子工作」特集で、購読してみた。
その中で、以前ブログで紹介したGPSモジュール(NEO-6M)が10kHzクロック出力に変更可能(0.25Hz~10kHz)であることが書かれていたので早速試してみた。
余談だが、この部屋は瓦屋根の2階なので、部屋の中央でも難無くGPSがMax10個も捕捉出来た。
モジュールメーカーが提供しているu-Centerというフリーソフトで、メニューのconfigで10kHz、デューティ比50%にしてsendすると書き換わりLEDが1秒点滅から連続(実際は10kHz点滅だが)に変化する。save configでEEPROMへ書き込まれる。
詳しい設定方法はトラ技を見てほしい。
出力波形を見ると、ちゃんと10kHzの矩形波が観測される。
10kHz以上も出るものかと試しに設定したら、安定度は分からないが3MHzまでは、安定した波形が見られた。
10MHzでは波形が乱れる。
1MHzに設定し、周波数カウンターで測定すると正確な値を示したので、規格外ではあるが1MHzでも使えそうだ。
10MHzまで使うにはaitendo製のNEO-7M-2P(1350円)が対応している様だ。
少し高価だが、アンテナ内蔵のu-blox GPSモジュール [GM-8013T](3980円)も対応している。
ウルトラ高感度U-Blox8を搭載しており、トラ技の記事によると、対応衛星システムが多く、起動直後から衛星捕捉までの時間が短いことで、ほぼ瞬時に受信を開始する様です。
確認出来たので、今後は、同号にあった「GPS+OCXO搭載!4×10MHz周波数リファレンス」を今後作って見ようかと、以前、ジャンク扱いで入手している10MHz-VC-DOCXOが使われている装置を引っ張り出して確認してみた。
この10kHzを基準にして、位相比較を行いVC-DOCXOを制御して周波数を補正する仕組みで、ロジックICとデスクリートの部品のみで構成されているので、実現出来そうだ。
まあ、補正しなくても、元々安定している様でGPSで校正した周波数カウンターで測定してもぴったり10MHzを示す。
表面のポテンショメータで微調整が出来、電圧を測定すると0~6Vまで変化させており、記事にあったものと電圧範囲は一緒で使えそうだ。
完成したら、現在使用している各種測定器のクロックをこの外部クロックに切り替えることにより、正確な周波数に合わせることが出来る。