先輩おもちゃドクターから、ポケットデジタルオシロスコープキット「DSOシェル(DSO150)DIYキット」情報をいただき、安価で現地調査に使え面白そうなのでBanggood.comから購入した。この時点での価格は2775円だった。
中国の通販サイトだが、日本語表示と日本円に切り替えると、不自由しない。支払いはクレジットカード決済とした。
1週間程度で届いた。
キットといっても、チップ部品は全て実装済み(処理部はほぼ完成済み)なので、デスクリート部品だけ実装することになる。
簡単そうだが、抵抗値の種類が多く、バラで入っているので、LCRメーターで測定しながら実装する。
1時間程度で完成。
電源は外付け(カタログでは006Pの9V)で、標準径のDCジャック供給になっているので18650リチウムイオン充電池×2個を直列にして供給することにした。
ところがレンジの左回転(ロータリーエンコーダー)が効かない。調べると基板の反対側に間違えて取り付けしていた。
アンリツのテストオシレーターから100kHzの正弦波を入力して測定。インピーダンスは600Ω
これを入れ替えて正常に左右回転共に動作する様になったが、0.2Vと20Vレンジが波形表示されず、20mV・2Vレンジでは実際のレベルと異なっていた(その各下のレンジと同じ値になる)。
抵抗の実装間違いが無いか確認したが合っているので、IC周りの半田補強等を実施したが変わらず、原因がわからないのでもう1台注文して確認しようと思っている。
レンジ 発振器レベル DIV(フルで8DIV) P-P電圧 表示
20V 表示しない
10V -2dBm フル 80V 間違った表示
5V +15dBm 6DIV 30V
2V +4dBm フル 16V 間違った表示
1V +4dBm フル 8V
0.5V -2dBm フル 4V
0.2V 表示しない
0.1V -41dBm フル 0.8V 間違った表示
50mV -21dBm フル 0.4V
20mV -35dBm フル 0.16V 間違った表示
10mV -35dBm フル 0.08V
5mV -41dBm フル 0.04V
電源だが、入力電圧が変動すると、オフセットが動いてしまい、その都度、オフセットを0にする操作が必要となり、また電圧が低下するとトリガーが安定しなくなる様なので、昇圧型のDC/DC-CONVを間に入れて安定化させた。
【3/20調査】
回路図は添付されているので、アッテネーター部分を見るとアナログスイッチのHC4051が使われている。
8-Channel Analog Multiplexer/DemultiplexerでControl Inputs-ABCの状態で8CHの切り替えを行っているので、入力レンジによるABCの状態を確認したら、A(sel0)がHighになるところがありません。
あるべきレンジの時Highにしてやると正常レンジになりましたのでとりあえず外部スイッチを付けました。
sel0はCPUのところから既に信号が出ていないので、ソフトのバグかもしれません。
sel3は前段のHC4053を制御しており、これで更に1/10にしている様です。(0.5V以上のレンジ)
【3/28:追加購入品で調査】
原因調査用に、追加購入したのが届いたので、取り敢えずメインボードのみ組み立てて、差し替えて確認した。
すると全てのレンジが問題無く動作した。
どうやらメインボードに不具合があることが確認出来た。
起動画面に表示される数字が違っていた。プログラムが変更になっているかもしれない。
不具合品
FW:113-15001-054
LIB:15003-041
正常動作品
FW:113-15001-055
LIB:15003-045
また、DCジャックの基板への半田付けがどちらも見られない。
ラジオペンチさんが「操作インプレ編」で分かりやすく解説しています。