XR2206を使用したファンクションシグナルジェネレータは以前秋月製を参考にユニバーサル基板で製作したことがあり、安価な割に発振周波数範囲が広く各種波形を出力出来ることは確認出来ていた。
今回、Banggood.comからKITが販売(3セットで2668円)されていたので購入し、製作してみた。
秋月製KITは2400円になっているが、機能や調整が多くなっている。
・AM,FSK変調が出来る。
・デューティ比が可変(低周波用)出来る。
・対称性、歪みの調整が出来る。
・微調整用は無くて多回転半固定抵抗使用。
・周波数切り替え用コンデンサは差し替え方式(6種類)で面倒。
今回のBanggood製はその分、部品点数が少ないので、初心者でもそんなに難しく無いと思う。
保険だがICソケットは丸ピンに交換する。
電解コンデンサC3,C4(10uF)はアクリルケースにギリギリぶつかるので寝かせて実装する。
DCジャックの半田面端子はアクリル裏板にぶつかるので、出っ張りを少し切断した方が良い。
短いM3のナベ小ねじとナットだが、短いので、そのままでは貫通固定出来ない。
私は底板の外側からねじを入れ内側からナットを固定し、基板の取り付け穴を差し込んだ。
問題無く動作したので発振周波数範囲を測定してみた。
発振用時定数のコンデンサはセラミックと電解コンデンサを使用しているが、温度特性上、出来れば温度係数の少ないフィルムコンを使用したいところだ。
周波数はFineボリュームで微調整出来る。但し、メイン(Coarse)が100kΩで微調整(Fine)が50kΩなので、あまり微調整にはならない。
波形をオシロで観測し、クリップしない範囲にAmpボリュームを調整する。
Sine/Triangleの出力はカップリングコンデンサが入っていない(秋月製は10uFが入っている)ので負荷によっては注意が必要です。
最高周波数の1MHzでは、波形に変形が見られるが100kHz程度の周波数では綺麗な正弦波に見える。
電子工作サークルで紹介したが、周波数が見れる安価なカウンターが必要との要望があった。
探すと、Banggood製の「Geekcreit® DIY Frequency Tester 1Hz-50MHz Crystal Counter Meter With Housing Kit」が使えそうなので注文した。
秋月製の「水晶発振子周波数測定キット」とほぼ同じ様だ。
このところBanggoog.comのKIT製品を取り上げているが、安価との引き換えで、ほとんどの製品に説明書は無く部品のみであり、ホームページでも製作手順の無い物が多く、動作しない場合も有り、初中級者には難しい。トラブルシュートに自信のある方や、動かなくてもしょうがないという考えの方にしかお勧め出来ないので、注文は自己責任でお願いします。