いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

内閣不信任案の否決。 cabinet non confidence vote was rejected

2011-06-02 19:22:37 | 日記
 (1)政治がいよいよ「丸ごと国民不在」、権力(亡)者の野望と強欲の自己顕示にもて遊ばれる修羅場と化した。民主党政権首相は、野党の内閣不信任案提出を受けて政権与党分裂の危機、政権崩壊の危機に直面して、政権維持のためだけに退陣を表明させられた。
 与党も野党も今更、かっての失政の責任を負って表舞台から姿を消したはずの失格政治家が反省も自覚もない無分別に暗躍しての首相降ろしだ。

 もうかっての与党、野党の中だけのミクロの野望権力闘争でもない、あるのは分別もなければ見識もないすべての国会議員資質が問われる国民無視の政治不在のマクロの権力修羅場闘争だ。
 政府、内閣、党執行部は、東日本大震災復旧、復興対策の最中に政変、党内対立もない政治状況と造反グループを批判し、与党反首相、造反グループは、首相では大震災復旧、復興は不可能と全面対決していた中での、復旧、復興に一定の目途がついた段階での首相退陣表明だ。

 政府、内閣、党執行部も反首相、造反グループも、国民不在の政権権力保持のための露骨な論理的矛盾だらけの野望政治にしかすぎない。
 午後の民主党代議士会では、造反(rebellion)グループの中心議員が首相の退陣表明を受けて、首相を支えられなかった責任を痛感するなどとしらじらしくも空言を力説して見せても、不信任案を否決して政権維持のためだけの都合主義、論理的矛盾を露出するだけのことだ。

 (2)東日本大震災の復旧、復興も不透明なら、それを支える、推進すべき政治そのものが与野党ともに野望と矛盾だらけの不整合で、根底から正義、良識、見識、共益共有が崩壊していては、こちら(政治)の方の復興の方がまったく思いやられる。

 政府、内閣、首相は、東日本大震災前にすでに党内対立に終始して行き詰まり3月危機説も指摘されて、大震災に対しても政治を国会を機能させる能力を失っていた。
 政治、国会が機能していない震災復興の重要な段階では、まず政治政権の機能回復復興にスピードが求められる。

 (3)野党からの内閣不信任案提出前に、国民の政権交代時の信任、期待にせめて応えるため、①政権は復興改革内閣を組織して全国会をあげてのまずは震災復興に対応すべきであった。
 ②野党も、国会審議を通して震災復興に責任ある野党として責務、政治能力を発揮して政治の共同責任を負う必要、方法があった。
 政府、内閣、首相、与党、野党すべてが力量不足の政治情勢だ。

 (4)東日本大震災は、東北太平洋地域一帯の壊滅的な状況からの復興計画だ。行政組織形態も含めて、将来の地域設計計画に責任を持つ重要な政治課題は、批判の多い支持率低迷の現政権首相が一定の目途がつくまでも担当、執行するには不適切で必要性もない。
 復興改革内閣を組織して、全国会をあげてまずは震災復旧、復興対策の推進がプライオウリティ(priority)だ。

 本日の衆院本会議での内閣不信任案採決では、賛成152、反対293、棄権33で政治的思惑の中で否決(cabinet non confidence vote was rejected)された。

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