いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

没個性。(ネットサービス) characterless era

2011-06-22 19:53:22 | 日記
 (1)罹災証明書の提示で東北自動車道路通行無料化方針について、被災東北各県ナンバー車の確認で通行無料にするレベルの問題だと書いたが、国交相が罹災証明書発行の各自治体の発行基準に「ばらつき」があって必要以上のものが発行されていると指摘して注文をつけた。

 言うなら政府自らの節度ある基準の設定と周知、指導が不足していることを、自治体の責任に転嫁しようというあきれた大臣発言だ。これが、今の政治責任の有り様の実態だ。自己(テーゼ)を顧(かえり)みない厚顔無恥なテーゼ(these)の政治主導から外れた官僚的手法で、反省も見えない。

 被災地、被災者への支援体制の高速道路無料化を前提とした(知りながらの)被災者への救済、権利保障意識に欠けた論外の荒唐無稽の制度論でしかない。
 民主党政治は、こういう官僚支配政治に決別して政治主導テーゼの国民第一の政治で国民支持を集めたのではなかったのか。政治の混迷、衰退の要因は、首相だけでなく内閣全体のレベル体質の問題として浸透している。内閣の統治能力が崩壊している。

 (2)同日に被災地元の自民党議員が、免許証の提示(住所確認)だけで通行無料化を適用するよう政府に申し入れたが、こちらの方が余程被災者感情を代弁して気が効いている。
 もうひとつ被災者感情を慮(おもんばか)るなら、提示など求めるのは他府県ナンバー車にして被災東北各県ナンバー車は料金所の視覚確認で通行無料化配慮するのが、気の効いた行政サービスというものだ。

 (3)民主党のマニフェストの子ども手当、財源不足から受給対象者からも同情される制度で、いまだに完全実施はされずに毎年二転、三転、与野党対立の要因のひとつともなっている。
 政府は、子ども手当を支給しておきながら、それを財源(支払い)とする節電対策の企業休日操業に対応する休日保育の開設にあらたに50億円の補助金を支出する方針だ。保育所等は政府の認可事業で、社会の需要供給(インバランス状態ではあるが)のバランスの中で成り立つ採算性のある社会事業だ。

 目につく一極集中型の過度の国民投資の支援支出には、財政危機の中で公正で公平な国民保障制度を考えない政府の無計画で無節操な行政手法だ。

 (4)統計の算出方法は不明だが(一部には、世論調査のようにある特定のマーケットを対象に調査して、その比率を出荷数と全国コンシューマー(consumer)に配分して算出する)5年5か月ぶりにシングルCD150万枚売り上げが誕生した。

 AKB48の「everyday カチューシャ」がそれで、5年前はアイドルユニットの「青春アミーゴ」だそうだ。
 没個性化時代(characterless era)の大人のプロデューサーの仕掛けによる若年者グループ音楽の台頭だ。

 没個性化はネット社会の象徴でもあるが、最近ではコンピュータグラフィックス(CG)によるAKB48同グループ新人を作画するなどの話題集め手法には、ちょっと大人気ない大人のプロデューサー感覚だ。
 ちなみに、この2曲、曲名の不自然さも含めてどうにも思いだせない。

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