いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国会議長よ。 president of the national diet

2011-06-07 19:28:28 | 日記
 (1)首相の政治責任、退陣問題が政治課題の中心になって、二転三転混迷している政治の世界なので、三権分立の民主主義の原則を無視して首相に退陣要求を突き付け、国会(参院)審議にも議長としての職権を利用して審議拒否、引き延ばしで首相に圧力をかける立法府の国会の参院議長(president of the house of councilors)の行状が、政治の流れを加速させる便宜として問題化されていない。

 行政(政府)、立法(国会)、司法(裁判)がそれぞれに独自の理念、意思で運営されて、相互に干渉されないのは民主主義国家の原理原則だ。露骨な立法府議長(参院議長)のまるで正義観、国民の期待を代弁するかのような錯誤観で行政(政府、内閣、首相)への干渉、圧力行為は許されるものではない。

 (2)参院議長は、民主党元幹事長と自民党を割って新党結成に参加して、その後民主党合体まで政治行動をともにしてきた同志だ。自民党時代には一言居士としての直言にも見るべきものがあったが、近年は問題発言も多くなり衆院落選も経験して参院に当選転出していた。
 老害とはいえ、参院議長の職権を利用した党内特定勢力に加担して党内対立を増長させるかのような政治行動は、中立の立場上不適切であって、あってはならないことだ。

 議長としての正当な判断、識見によるものとの理由はつけても、それは国会が審議の中で客観的、共有的に決定、裁量するのが国民の付託に応える民主主義の政治であって、中立の議長が門前払いでその可能性、常道を拒絶することがあってはならないことだ。立法府の議長として、その権限を恣意的に利用する独裁的な政治行為は認められない。

 (3)政治(政府、内閣、首相)が混迷している時に、国会の議長が混迷の解消に尽力することなく、混迷を増長させる偏(かたよ)った立場に立つ不見識は民主主義政治の否定、破壊につながる。
 錯誤の正義観を振りかざすこと、または特定勢力への加担をやめて、中立的な国会運営の「要」としての責務を果たすべき反省を促したい。

 (4)直近の世論調査でも、国会が機能していないが「85%」と国民の圧倒的な不信、不満が高まっている。首相のリーダーシップ、説明責任不足が主原因とはいえ、国会がねじれ現象(distorted phenomenon)をいいことに審議を放置したまま国難にあたって国民の期待に応え立法府としての国会の政治的努力、裁量を積極的に果たす役割、調整力を放棄していることも大きな原因だ。
 立法府(国会)の議長の果たす公正で公平な役割実行が、求められ注目されなければならない。

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