(1)東京、大阪、愛知の3大都市圏自治体連携への動きが注目を集めている。大阪、愛知、名古屋による都構想(metoropolis design)、州構想(continent design)が市民の圧倒的な支持を集めて、国政の停滞、低迷に反して地方自治体からの行政機構改革、減税、議員の定数、報酬削減の革新的な政策、行政改革の発信力、実効力で国政参画も視野に入れて、今や政治の本流を行く勢いだ。
国民の既成政党への不信(民主、自民党ともに支持率10%台)の中で、既成政党からの「歩み寄り」を引き出しての政治本流の流れをつくりだしている。
議会対策無視、独断性でその政治手法には問題もあり、3大自治体には総じて減税政策以外にはさしたる「実績」もないが、首長自らの報酬削減による身の処し方に共感も多く、低迷した政治への打開力としてのその「構想力」への今後の期待、国民、市民の「先行投資」的な期待感だろう。
(2)専門家からは「現状で何が悪いのか説明しないまま、制度を変えればよくなるというのは幻想」という指摘もある。
09年の本格的政権交代による革新的な民主党マニフェストは、その政策設計、精度、準備不足が露見しての財源不足で、ことごとくの見直し、後退、中止、廃止に追い込まれて、政権テーゼ(these)の「政治主導」までもが官僚まかせの前自民党政権時代に逆回転しての当時の圧倒的な国民の支持は今や10人にひとり(10%台)程度という体たらく始末が前提にある。
確かに今の都構想、州構想に代表される大阪、愛知、名古屋自治体発信力は、減税政策以外はいまだ「実績(accomplishment)」に乏しく、議会、行政との対立ばかりが注目されてその減税も議会から大幅に縮小させられての妥協策だった。
民主党政権の二の舞の危惧がつきまとうが、しかし単なる夢見の幻想ではなく政治手法が成熟していない結果だ。
(3)現状で何が悪いのかとあわせて過去のいままでの政治、政策結果の分析、検証、比較こそが、今のというよりこれまでの政治に一貫して不足していた重要テーマでありつづける。
ここに立ち返ることは大事な政治課題ではあるが、その方法論として行政機構、体制、制度を変更することは本来、意義も意味もある。
高度に成熟していない政治手法においては、まず着地点の「構想」設計を示してそこに到る筋道を十分で妥当な準備による理論、論理、実証で埋めていく政治手法も必要だ。
(4)それは東日本大震災による復興において、「着地点」の復興「構想」設計図のない局地的な復興問題意識が本格復興のスピードを遅らせている要因となっていることでもわかる。
強力な将来「構想」設計とそれを型つくる政策結果の「検証」、「比較」とさらにつづく行政改革、改善のサイクルが成熟した政治の有り様だ。
国民の既成政党への不信(民主、自民党ともに支持率10%台)の中で、既成政党からの「歩み寄り」を引き出しての政治本流の流れをつくりだしている。
議会対策無視、独断性でその政治手法には問題もあり、3大自治体には総じて減税政策以外にはさしたる「実績」もないが、首長自らの報酬削減による身の処し方に共感も多く、低迷した政治への打開力としてのその「構想力」への今後の期待、国民、市民の「先行投資」的な期待感だろう。
(2)専門家からは「現状で何が悪いのか説明しないまま、制度を変えればよくなるというのは幻想」という指摘もある。
09年の本格的政権交代による革新的な民主党マニフェストは、その政策設計、精度、準備不足が露見しての財源不足で、ことごとくの見直し、後退、中止、廃止に追い込まれて、政権テーゼ(these)の「政治主導」までもが官僚まかせの前自民党政権時代に逆回転しての当時の圧倒的な国民の支持は今や10人にひとり(10%台)程度という体たらく始末が前提にある。
確かに今の都構想、州構想に代表される大阪、愛知、名古屋自治体発信力は、減税政策以外はいまだ「実績(accomplishment)」に乏しく、議会、行政との対立ばかりが注目されてその減税も議会から大幅に縮小させられての妥協策だった。
民主党政権の二の舞の危惧がつきまとうが、しかし単なる夢見の幻想ではなく政治手法が成熟していない結果だ。
(3)現状で何が悪いのかとあわせて過去のいままでの政治、政策結果の分析、検証、比較こそが、今のというよりこれまでの政治に一貫して不足していた重要テーマでありつづける。
ここに立ち返ることは大事な政治課題ではあるが、その方法論として行政機構、体制、制度を変更することは本来、意義も意味もある。
高度に成熟していない政治手法においては、まず着地点の「構想」設計を示してそこに到る筋道を十分で妥当な準備による理論、論理、実証で埋めていく政治手法も必要だ。
(4)それは東日本大震災による復興において、「着地点」の復興「構想」設計図のない局地的な復興問題意識が本格復興のスピードを遅らせている要因となっていることでもわかる。
強力な将来「構想」設計とそれを型つくる政策結果の「検証」、「比較」とさらにつづく行政改革、改善のサイクルが成熟した政治の有り様だ。