(1)大震災からほぼ1年近くたって「ようやく」復興庁が2月10日に発足した。進展しない復興関連業務に従事していた復興担当相を「事情に精通して経験豊富」ということで横滑りでの復興相にし、兼務していた防災相に前回内閣改造で法律制限による閣僚数超過のあおりを受けて退任したばかりの前文科相を復活させた。その前には元幹事長、外相を副総理・一体改革相として起用したばかりの、大臣の行ったり来たり、横に滑ったりのまた表裏一体となった問責決議解任の連続という、何んとも異様なカクテル(cocktail)仕様、仕込みの趣味の悪酔い内閣だ。
これで、一体改革などと言って政策推進など期待するほうがおかしい。危機的財政状況を抱えて、行政改革、政府、国会、政治が自ら身を切ることを国民から求められている中での何とも悠長で気ままな政治の世界だ。
(2)雇用不安の社会にひとり政治が背いて、大臣という仕事、雇用の創出にはやけに熱心でガンバレ(どうがんばったのかはわからない)ば報われる再生可能社会の見本を、場違いの自ら演じて見せている。
政府の機構、機関は次から次へと粗製乱造しなくても既存組織で政策対応は可能(その方が機能的だという)見方もあって、今の内閣の方向性は経済、社会、生活の安定不況時代の中での行政改革、「小さな政府」の必要性、求心力とは違う推進力だ。
(3)とにかく、復興庁が出来た。省庁横断的な調整能力権限により被災地、自治体、住民生活の復興に向けて「ワンストップ(ニーズ、声の収集窓口の一元化)」対応をはかる組織だ。
大震災から1年近くかけての設置と言いながら「実体」がどうもわかりにくい。言われているような被災地自治体からの相談、要望をまとめて受け付けるワンストップ対応、情報収集一元化と言うことなら、内閣府、総務省的概念で殊更1年近くもかけて復興に向けた力強い突破力が伝わってこない。
「実体」組織を構成するのは国土省、農水省(職員)が担い「現行省庁が事実上予算要求、配分する」(報道)旧態然とした中身実体のもので、早くも被災地自治体からは復興庁は「ワンストップ」でもなく単なる「ワンステップ」になる懸念も示されて、東京本庁に偏った人員配置から被災地の同出先機関への期待を通り越してすでに被災地の実情は直接本庁閣僚に伝えると公言する自治体関係者もいて、従来と何らシステムに変わりもなくて復興庁の実体、役割、使命の効果が不明瞭なままだ。
(4)前代未聞の東日本大震災に原発事故誘発によるガレキ処理、生活体構想、放射性物質汚染対策、産業・経済基盤、インフラの整備、財政支援などなどと「ゼロ」からの復興に向けた大震災から1年近くもかけた復興庁として何とも心もとない、ぜい弱な中身実体の有り様だ。
政治が強いリーダーシップを発揮して進むべき震災復興設計図(grand design of disastruous renaissance)をまず示して被災地住民、自治体にそこに到る勇気と希望と努力と夢を与えることが肝要の中で、随分と物足りない復興庁の理念、概要だ。
物心両面にわたって被災地に近く、それこそ「一体」となった震災復興改革(innovation of disastrous renaissance)が求められている。
これで、一体改革などと言って政策推進など期待するほうがおかしい。危機的財政状況を抱えて、行政改革、政府、国会、政治が自ら身を切ることを国民から求められている中での何とも悠長で気ままな政治の世界だ。
(2)雇用不安の社会にひとり政治が背いて、大臣という仕事、雇用の創出にはやけに熱心でガンバレ(どうがんばったのかはわからない)ば報われる再生可能社会の見本を、場違いの自ら演じて見せている。
政府の機構、機関は次から次へと粗製乱造しなくても既存組織で政策対応は可能(その方が機能的だという)見方もあって、今の内閣の方向性は経済、社会、生活の安定不況時代の中での行政改革、「小さな政府」の必要性、求心力とは違う推進力だ。
(3)とにかく、復興庁が出来た。省庁横断的な調整能力権限により被災地、自治体、住民生活の復興に向けて「ワンストップ(ニーズ、声の収集窓口の一元化)」対応をはかる組織だ。
大震災から1年近くかけての設置と言いながら「実体」がどうもわかりにくい。言われているような被災地自治体からの相談、要望をまとめて受け付けるワンストップ対応、情報収集一元化と言うことなら、内閣府、総務省的概念で殊更1年近くもかけて復興に向けた力強い突破力が伝わってこない。
「実体」組織を構成するのは国土省、農水省(職員)が担い「現行省庁が事実上予算要求、配分する」(報道)旧態然とした中身実体のもので、早くも被災地自治体からは復興庁は「ワンストップ」でもなく単なる「ワンステップ」になる懸念も示されて、東京本庁に偏った人員配置から被災地の同出先機関への期待を通り越してすでに被災地の実情は直接本庁閣僚に伝えると公言する自治体関係者もいて、従来と何らシステムに変わりもなくて復興庁の実体、役割、使命の効果が不明瞭なままだ。
(4)前代未聞の東日本大震災に原発事故誘発によるガレキ処理、生活体構想、放射性物質汚染対策、産業・経済基盤、インフラの整備、財政支援などなどと「ゼロ」からの復興に向けた大震災から1年近くもかけた復興庁として何とも心もとない、ぜい弱な中身実体の有り様だ。
政治が強いリーダーシップを発揮して進むべき震災復興設計図(grand design of disastruous renaissance)をまず示して被災地住民、自治体にそこに到る勇気と希望と努力と夢を与えることが肝要の中で、随分と物足りない復興庁の理念、概要だ。
物心両面にわたって被災地に近く、それこそ「一体」となった震災復興改革(innovation of disastrous renaissance)が求められている。