(1)プロ野球も10月まで年間1チーム144試合を闘うロングランだから、開幕たかだか8試合の調子であれこれ言うのもおかしな話だが、一方でスタートダッシュがその後の成績に影響を与えることもよくある「人間心理スポーツ」でもある。
久々に巨人軍のゲームを見たが、バッターは腰が引けて外角球、変化球にまったくついていけずに無気力な(spiritless)カラ振りが目立ち、ピッチャーは押さえていても肝心な場面で暴投して得点を与えるなど、今年は昨年日本一のチームのエースと最多勝投手に同じリーグの4番打者という強力補強でほぼオールジャパンの戦力を整えながらのスタート8試合で1勝という出遅れだ。
この時期での勝負結果よりも気になるのはゲームでのプレーヤーの躍動感のなさ、無気力に写るプレースタイル、元気のなさだ。プロとしてはとても料金をいただいて見せるゲームではない。
(2)巨人軍は、昨年の日本シリーズの最中に当時の球団代表と元代表で読売グループ会長がチームの編成方針、コーチ人事を巡って干渉したのまかせられないのとの泥試合を演じて社会のひんしゅくを買って、結局は代表の交代、焦点となった総合コーチはそのまま留任しての今年のペナントレースを迎えていた。
監督は同総合コーチを交代させたい意向を持っていたとも伝えられて、それが元のサヤ(代表は交代したが)に戻ってのチームの結束力、機能性、意思疎通、チームワークがスムーズにはかれるのか、結果としての大人の対応と言えば聞こえはいいが何ともお寒い限りの主義主張のない締りのないチーム編成方針が露見しての集団体制だった。まずは、期待に反してのその通りのお寒い限りのゲーム展開が続く。
(3)野球、とりわけ日本のプロ野球はわかっていても身体能力のすべてを賭けてストレートにぶつかり合う米大リーグの醍醐味とは違って、一球一球まで計算高く裏を読む作戦、戦術重視の細かい野球と言われてメンタル・プロセス(mental process)の影響の強いスポーツと言われる。
その分、人間関係、人間性、人間味がゲームに及ぼす範囲、影響力も高いと見るのが普通だ。日本のエース級ピッチャーが日本のプロ野球に見切りをつけて醍醐味の米メジャーリーガーを目指す要因のひとつとも言われている。
(4)近年の巨人軍は個々のプレーヤーの潜在能力、戦力の高さに比較して、監督、コーチングスタッフの資質に問題、弱点があると見られている。かっての長嶋、王のV9時代からプロ野球をひとり牽(けん)引してきた栄光、人気のチームの宿命でもあり、チーム以外からの指導者、指揮者を受入れ難いチーム事情もあって首脳陣が弱点とされてきた。
極端な話が、身体能力の高いプレーヤーを揃えて額面通り活躍すれば、監督の仕事はかえって何もしないこと、メンバーをただ書き込むだけで足りる。
チームの調子が上がらずに機能せず、かみ合わない時にこそ練習方法、指導、指摘、修正、助言、戦術が打開する道になる。
監督からよく聞く「今がジッとがまんの時」とただプレーヤーの調子の上がるのを待っているだけの監督、コーチングスタッフでは存在意義はない。
(5)巨人軍の場合、これだけの巨大戦力なので長い年間ペナントレース、そのプレーヤーの潜在力は比較力を拡げていく確率は高いが、「人間心理スポーツ」のプロ野球で経営会社がチーム内に残した「確執(discord)」はプレーヤーの無気力プレー(spiritless play)として影を落としているのではないのか。
「人心一新」に立ち返えることも必要なチーム事情と映る。今日、チームは若手期待投手で久し振りの勝利だった。
久々に巨人軍のゲームを見たが、バッターは腰が引けて外角球、変化球にまったくついていけずに無気力な(spiritless)カラ振りが目立ち、ピッチャーは押さえていても肝心な場面で暴投して得点を与えるなど、今年は昨年日本一のチームのエースと最多勝投手に同じリーグの4番打者という強力補強でほぼオールジャパンの戦力を整えながらのスタート8試合で1勝という出遅れだ。
この時期での勝負結果よりも気になるのはゲームでのプレーヤーの躍動感のなさ、無気力に写るプレースタイル、元気のなさだ。プロとしてはとても料金をいただいて見せるゲームではない。
(2)巨人軍は、昨年の日本シリーズの最中に当時の球団代表と元代表で読売グループ会長がチームの編成方針、コーチ人事を巡って干渉したのまかせられないのとの泥試合を演じて社会のひんしゅくを買って、結局は代表の交代、焦点となった総合コーチはそのまま留任しての今年のペナントレースを迎えていた。
監督は同総合コーチを交代させたい意向を持っていたとも伝えられて、それが元のサヤ(代表は交代したが)に戻ってのチームの結束力、機能性、意思疎通、チームワークがスムーズにはかれるのか、結果としての大人の対応と言えば聞こえはいいが何ともお寒い限りの主義主張のない締りのないチーム編成方針が露見しての集団体制だった。まずは、期待に反してのその通りのお寒い限りのゲーム展開が続く。
(3)野球、とりわけ日本のプロ野球はわかっていても身体能力のすべてを賭けてストレートにぶつかり合う米大リーグの醍醐味とは違って、一球一球まで計算高く裏を読む作戦、戦術重視の細かい野球と言われてメンタル・プロセス(mental process)の影響の強いスポーツと言われる。
その分、人間関係、人間性、人間味がゲームに及ぼす範囲、影響力も高いと見るのが普通だ。日本のエース級ピッチャーが日本のプロ野球に見切りをつけて醍醐味の米メジャーリーガーを目指す要因のひとつとも言われている。
(4)近年の巨人軍は個々のプレーヤーの潜在能力、戦力の高さに比較して、監督、コーチングスタッフの資質に問題、弱点があると見られている。かっての長嶋、王のV9時代からプロ野球をひとり牽(けん)引してきた栄光、人気のチームの宿命でもあり、チーム以外からの指導者、指揮者を受入れ難いチーム事情もあって首脳陣が弱点とされてきた。
極端な話が、身体能力の高いプレーヤーを揃えて額面通り活躍すれば、監督の仕事はかえって何もしないこと、メンバーをただ書き込むだけで足りる。
チームの調子が上がらずに機能せず、かみ合わない時にこそ練習方法、指導、指摘、修正、助言、戦術が打開する道になる。
監督からよく聞く「今がジッとがまんの時」とただプレーヤーの調子の上がるのを待っているだけの監督、コーチングスタッフでは存在意義はない。
(5)巨人軍の場合、これだけの巨大戦力なので長い年間ペナントレース、そのプレーヤーの潜在力は比較力を拡げていく確率は高いが、「人間心理スポーツ」のプロ野球で経営会社がチーム内に残した「確執(discord)」はプレーヤーの無気力プレー(spiritless play)として影を落としているのではないのか。
「人心一新」に立ち返えることも必要なチーム事情と映る。今日、チームは若手期待投手で久し振りの勝利だった。