(1)橋下市長率いる大阪維新の会が政治改革、地域政党の国政参加を目指して次期総選挙の候補者擁立、育成のための政治塾(political private school)を開講して、これに現職地方議員を含めて数千人規模が参加(選考結果)して話題を集めた。
「志」を同じくするのはいっこうにかまわないけれど、いわゆる考えが地に足が着いているのか、時流に流されて話題性ばかり先行して興味本位、都合主義、粗製乱造に到らないことを願うばかりだ。
名古屋市長の率いる地域政党「減税日本」は議会第1党に躍進したが、政治シロウトが弱点となってその後数名の離党問題、騒動を引き起こしている。
大阪ではかっての松下電器産業(その後のナショナル、パナソニック)創始者の松下幸之助さんが自らの経験を生かして若手政治家、経済人の機会均等、育成を目指して、松下政経塾を立ち上げて現在の民主党中心の日本政治家に多くの人材を輩出している。
松下政経塾出身者の政治家の実績(accomplisments)、行動、信念を見ていると、果たして幸之助さんはこれをどう見ているのかと気の毒にも思える「体たらく」で、特に信念の人と言われた幸之助さんにとってはその信念のない、貫けない現在政治(特に多く人材を輩出している民主党政権)には落胆しているのではないのか。
政治家、経済人に機会均等の道をつけた功績は実を結んでいるだけに、不肖の同塾出身政治家には「出発点」原点に帰っての猛省を促したいものだ。
(2)維新の会政治塾に参加したものも、目的(政治家)優先で政治哲学、理念、趣旨、信念を忘れることのないように願うばかりだが、こちらの政治塾は率いる橋下市長の言動からは実際街頭演説模擬(sham)もあったりして、どうも組織体そのものの体質から技術、小手先に走っている印象が強くて先行きに人気に反比例して不安要素はさらに増すばかりだ。
この政治塾の流れは政治行動を同じくする愛知、名古屋市自治体首長にも広がって、大阪、愛知、名古屋に東京もかかわった地方政治、地域政党連合を支えるものとなっている。
これはこれで現在の低迷、停滞した閉そく感のある政治状況の打開にはターニング・ムーブメント(turning movement)となるものではあるが、指導する側の理念、思想、信条、思惑に恣意的、作為的、扇動的問題はないのかだ。
(3)幕末、萩での松下村塾からは大政奉還、明治への体制移管に思想信条にも寄与した活躍した人材を輩出したが、高邁(まい)で信念の指導者、吉田松陰の行き届いた教えがあってこその話で、昨今の政治塾の指導者の実績に乏しい、政治テーマ取りによる市民の支持の高さを背景にした話題性優先の大所帯制を強調する政治塾とは異質のものだ。
(4)橋下市長の「テーマ取り」の感覚にすぐれて指導力、市民の支持は高いとはいえ、アジテーター(agitator)として作為的、意図的、扇動的にすぎて行政能力、政策力、実行力にはいまだ実績もなく未知数が多い。
政治手法に対立軸を煽(あお)るだけの強権性があり行政改革、教育改革では行き過ぎた人権侵害も見られて、船中八策と言われる国政参加政策提言でも現実性(これを打破することも目的なのだろうが)を余りに無視したいきなり非現実性のものも目立ち、指導する政治塾の先行きにも人気に反比例した不安感は当然ある。
(5)政治塾への流れは、混とんした現在政治の中で打開のモチーブパワー(motive power)となるいい視点ではあるが、やはり指導者も含めた「中身・内容」だ。
一大勢力でもあるだけに、政治塾の情報開示をしてのオープンの運営が求められる。
「志」を同じくするのはいっこうにかまわないけれど、いわゆる考えが地に足が着いているのか、時流に流されて話題性ばかり先行して興味本位、都合主義、粗製乱造に到らないことを願うばかりだ。
名古屋市長の率いる地域政党「減税日本」は議会第1党に躍進したが、政治シロウトが弱点となってその後数名の離党問題、騒動を引き起こしている。
大阪ではかっての松下電器産業(その後のナショナル、パナソニック)創始者の松下幸之助さんが自らの経験を生かして若手政治家、経済人の機会均等、育成を目指して、松下政経塾を立ち上げて現在の民主党中心の日本政治家に多くの人材を輩出している。
松下政経塾出身者の政治家の実績(accomplisments)、行動、信念を見ていると、果たして幸之助さんはこれをどう見ているのかと気の毒にも思える「体たらく」で、特に信念の人と言われた幸之助さんにとってはその信念のない、貫けない現在政治(特に多く人材を輩出している民主党政権)には落胆しているのではないのか。
政治家、経済人に機会均等の道をつけた功績は実を結んでいるだけに、不肖の同塾出身政治家には「出発点」原点に帰っての猛省を促したいものだ。
(2)維新の会政治塾に参加したものも、目的(政治家)優先で政治哲学、理念、趣旨、信念を忘れることのないように願うばかりだが、こちらの政治塾は率いる橋下市長の言動からは実際街頭演説模擬(sham)もあったりして、どうも組織体そのものの体質から技術、小手先に走っている印象が強くて先行きに人気に反比例して不安要素はさらに増すばかりだ。
この政治塾の流れは政治行動を同じくする愛知、名古屋市自治体首長にも広がって、大阪、愛知、名古屋に東京もかかわった地方政治、地域政党連合を支えるものとなっている。
これはこれで現在の低迷、停滞した閉そく感のある政治状況の打開にはターニング・ムーブメント(turning movement)となるものではあるが、指導する側の理念、思想、信条、思惑に恣意的、作為的、扇動的問題はないのかだ。
(3)幕末、萩での松下村塾からは大政奉還、明治への体制移管に思想信条にも寄与した活躍した人材を輩出したが、高邁(まい)で信念の指導者、吉田松陰の行き届いた教えがあってこその話で、昨今の政治塾の指導者の実績に乏しい、政治テーマ取りによる市民の支持の高さを背景にした話題性優先の大所帯制を強調する政治塾とは異質のものだ。
(4)橋下市長の「テーマ取り」の感覚にすぐれて指導力、市民の支持は高いとはいえ、アジテーター(agitator)として作為的、意図的、扇動的にすぎて行政能力、政策力、実行力にはいまだ実績もなく未知数が多い。
政治手法に対立軸を煽(あお)るだけの強権性があり行政改革、教育改革では行き過ぎた人権侵害も見られて、船中八策と言われる国政参加政策提言でも現実性(これを打破することも目的なのだろうが)を余りに無視したいきなり非現実性のものも目立ち、指導する政治塾の先行きにも人気に反比例した不安感は当然ある。
(5)政治塾への流れは、混とんした現在政治の中で打開のモチーブパワー(motive power)となるいい視点ではあるが、やはり指導者も含めた「中身・内容」だ。
一大勢力でもあるだけに、政治塾の情報開示をしてのオープンの運営が求められる。