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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ただ混迷する政治。 only unconsciousness politics

2012-04-07 20:02:55 | 日記
 (1)政治は09年の民主党による本格的政権交代で仕組み、構造がガラリと変わると国民の大きな期待の結果であったが、その後の3年間のことごとくの民主党政権を含めた与野党の背信、不作為政治で、今や混迷期に入った。

 国民の大きな支持、期待を受けた民主党政権の自らの手によるマニフェスト自己否定がすべての結果責任で、国民の政治不信の最も象徴的な起因として責任を厳しく問われる。第1党、2党の支持率がともに10%台に低迷して、国民の既成政党政治離れは明確だ。

 そんな政治の混迷期だから「何でもあり」のメチャクチャ振りで、わずか8名の国会議員で構成する国民新党では代表、政調会長と現大臣を含むその他所属議員の与党連立(coalition)に対する方針、意見がかみ合わないとかで、クーデターまがいの(その実は党規約も不整備か)代表解任、党分裂騒ぎだった。

 話の筋からいえば、「財源はいくらでも出てくる」と4年間は消費税を引き上げないことを宣言した民主党と数合わせ政策連立を組んだ国民新党の代表が、財源不足が明らかとなって前提条件も崩壊しての4年を待たずに消費税増税路線(一応引き上げ時期は抵触しない4年先としたが)にシフトした民主党政権の方針転換に異議を唱えて、連立解消シナリオはわかり安く整合性のある当然の選択肢だ。

 むしろ、何でもありの民主党政権に「同調」して与党連立の政権欲、権利欲、既得権益に固執して、それを都合よく政策実現の手段、手法に結びつけようという日和見主義の現大臣を含む所属議員の立場は連立への背信的、作為的政治行動で信義則に反する。
 しかし結果は2名(代表ほか)対6名(現大臣ほか)の多数決で不条理(unreasonableness)が通った。

 同代表の人格、政治理念、政治手法に「独断専行」の特異、異質なものがあったので、同代表による「当然の選択肢」を選んだ少数2名に世論の同調はなく、また国民の既成政党離れの中でそもそも議員8名の小政党の内紛など問題外のこととなった。

 結局、同代表を含む2名は自ら離党することとなって、混迷期の何ともわかりにくい何でもありの政治ドタバタ劇であった。

 (2)民主党幹事長を代表とする訪中団が中国の次期国家主席と目されている人物(副主席)と会談した日に、同じ民主党の元首相が別途ルートで訪中してまた同人物と会談した。
 受ける方も受ける方だが、経歴からもあってはならない党内調整不足の二重外交(dual diplomacy)だ。極端な話、二重外交による外交問題、方針を相手国に都合よく利用されかねない、痛いところを突かれて身動きできない事態だって考えられる不始末だ。

 反省もなく舌の根も乾かないうちに、同じ元首相が今度は核開発疑惑で国際政治が経済制裁をするイランを単独訪問し政府関係者と会談することになった。イランと日本は原油輸入を含めて良好国関係にあり、米国による経済制裁(関係取引禁止)措置の例外適用で交渉中の中での単独の議員外交活動まがいだ。

 元首相ともなれば、同訪問によるイラン、米国双方に対する影響力、利用性に配慮と憂慮を働かせる場面ではないのか。すでに首相には伝えてあるという手続論ではなく、いつの時でもの政治判断、見識の問題だ。

 まさか自助努力、能力でこれほど混迷したイラン問題をひとり解決できると考えての単独行動(議員外交)でもあるまいし、同行動を理解することなど不可能なことだ。
 政治の自浄努力、自助努力、反省などどこにも見当たらない、期待も出来ない、何でもありの政治混迷期の日本だ。

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