(1)4月新年度に入って恒例の入社式のニュースが続く。今年も大卒者7~8万人の就職未定者を出した東日本大震災の影響、円高、原油高、デフレ経済の雇用不安社会の中でのとりわけ見るもの、見られるものの特別の思いのこもった入社式だ。
幸運にも就職を果たしても2人に1人がその後半年の間に離職するというデータもある不条理(unreasonableness)な世代でもある。人が人を裁く、人が人を評価する不条理が必要悪の社会基盤だから、特に不条理性を責める訳にもいかない。
受け取り方によっては就職未定者にもチャンスが広がって、不条理社会を逆手に取って分析、対策、教訓とすべきだ。
受け入れる企業、組織体も不条理世代に対してカジュアル、自由服装スタイルでの入社式やトップのパフォーマンス披露などあれやこれやと工夫、苦心も大変なようだ。こちらの方は不条理社会を構成、維持している方だから、取ってつけたような見え透いた感もある。
(2)前年は企業経営者の不祥事、背信行為も相次いで企業活動への社会の信頼を損ない、長引く円高、デフレ不況に4月新年度に向けての企業の合併、提携も多く、初心に帰っての生き残りリ・スタートの年となった。
各企業、組織体のトップからは、当然ご祝儀含みの景気のいい話などはほとんど聞かれずに、生き残りを賭けたチャレンジの年への本音(real intention disclosure)、決意表明が目立つ。
(3)「大きな節目の年」(パナソニック)、「新しいモデルへ変革」(シャープ)、「今年は『これから攻めていくぞ』という強い思い」(トヨタ)、「大転換期の生き残り」(ANA)、「混とんの時代先取りしチャンスは広がる」(豊田自動織機)、「不透明な時代やりがいがある」(デンソー)などなど、「節目」、「チャレンジ」、「生き残り」が本音キーワードの経済も復興元年に向けたリ・スタートの年の様相だ。
(4)新入社員、職員のまだあどけない映し出された表情を見ているとトップの執念だけがやけに目に付く、カラ回りしなければいいとの思いが強くなる。
橋下市長の新入職員を前にして「君が代斉唱は指をまっすぐ下に向け『気を付け』の姿勢で」との訓示がひときわ真面目でかえって場違いの雰囲気、異彩を放っていた。ここだけが異様に前向きな光彩を放っている。
(5)一旦の円安傾向、株高復活、震災経済回復で基幹の自動車産業では前年下半期比較では40%の販売増加(V字回復)に転じて、今年はまさにチャレンジ、生き残りの「節目」の年、やりがいのある経済年になる国内環境はある。
「たつ」年は、経済が好転するという歴史観、実績裏付けもあって、環境は整いつつある。円高を利用した海外企業の買収(M&A)、提携効果も期待できる。
走り続けるだけでなく、立ち止まって周りを足元を立つ位置を確認することも必要だ。
(6)今も東日本大震災30万人を超える避難生活者、増え続ける150万世帯200万人を超える生活保護者、今年も大卒者7~8万人の就職未定者という現実(brand new)を忘れることなく、新しい年度にチャレンジしたいものだ。
昨年は震災復興に「絆」(はなれにくい つながり:辞書)という言葉が使われたが、社会は環境適応時代を迎えて「共存」から「共生」理念へ転嫁していた。
少子高年令化社会、やはり「共に生きる」ことを再確認すべき時だ。
幸運にも就職を果たしても2人に1人がその後半年の間に離職するというデータもある不条理(unreasonableness)な世代でもある。人が人を裁く、人が人を評価する不条理が必要悪の社会基盤だから、特に不条理性を責める訳にもいかない。
受け取り方によっては就職未定者にもチャンスが広がって、不条理社会を逆手に取って分析、対策、教訓とすべきだ。
受け入れる企業、組織体も不条理世代に対してカジュアル、自由服装スタイルでの入社式やトップのパフォーマンス披露などあれやこれやと工夫、苦心も大変なようだ。こちらの方は不条理社会を構成、維持している方だから、取ってつけたような見え透いた感もある。
(2)前年は企業経営者の不祥事、背信行為も相次いで企業活動への社会の信頼を損ない、長引く円高、デフレ不況に4月新年度に向けての企業の合併、提携も多く、初心に帰っての生き残りリ・スタートの年となった。
各企業、組織体のトップからは、当然ご祝儀含みの景気のいい話などはほとんど聞かれずに、生き残りを賭けたチャレンジの年への本音(real intention disclosure)、決意表明が目立つ。
(3)「大きな節目の年」(パナソニック)、「新しいモデルへ変革」(シャープ)、「今年は『これから攻めていくぞ』という強い思い」(トヨタ)、「大転換期の生き残り」(ANA)、「混とんの時代先取りしチャンスは広がる」(豊田自動織機)、「不透明な時代やりがいがある」(デンソー)などなど、「節目」、「チャレンジ」、「生き残り」が本音キーワードの経済も復興元年に向けたリ・スタートの年の様相だ。
(4)新入社員、職員のまだあどけない映し出された表情を見ているとトップの執念だけがやけに目に付く、カラ回りしなければいいとの思いが強くなる。
橋下市長の新入職員を前にして「君が代斉唱は指をまっすぐ下に向け『気を付け』の姿勢で」との訓示がひときわ真面目でかえって場違いの雰囲気、異彩を放っていた。ここだけが異様に前向きな光彩を放っている。
(5)一旦の円安傾向、株高復活、震災経済回復で基幹の自動車産業では前年下半期比較では40%の販売増加(V字回復)に転じて、今年はまさにチャレンジ、生き残りの「節目」の年、やりがいのある経済年になる国内環境はある。
「たつ」年は、経済が好転するという歴史観、実績裏付けもあって、環境は整いつつある。円高を利用した海外企業の買収(M&A)、提携効果も期待できる。
走り続けるだけでなく、立ち止まって周りを足元を立つ位置を確認することも必要だ。
(6)今も東日本大震災30万人を超える避難生活者、増え続ける150万世帯200万人を超える生活保護者、今年も大卒者7~8万人の就職未定者という現実(brand new)を忘れることなく、新しい年度にチャレンジしたいものだ。
昨年は震災復興に「絆」(はなれにくい つながり:辞書)という言葉が使われたが、社会は環境適応時代を迎えて「共存」から「共生」理念へ転嫁していた。
少子高年令化社会、やはり「共に生きる」ことを再確認すべき時だ。