(1)政治の長い夏休みが終わって臨時国会が始まった。その間、旧民主党は民進党に党名変更をして蓮舫参院議員を代表に選んであたらしい布陣で臨時国会に臨んでいる。
蓮舫代表が参院議員であることから衆院対策として蓮舫代表が所属するグループのリーダーの元野田首相を幹事長に起用して、このことが党内からは波紋を呼んでいる。
民主党政権最後の首相で当時野党の自民党総裁の安倍さんとの党首討論で、党内に反対論もあったなかでまるで売り言葉に買い言葉のような勢いで解散、総選挙に打って出て旧民主党政権は大敗して、その12年末に安倍政権を誕生させた張本人の元野田首相だ。
(2)別に民進党代表に選ばれた蓮舫代表が信頼する所属グループのリーダーの元野田首相を党の要の幹事長に起用することは、権力基盤安定構造から常道ではあるから不思議なことではないが、そういういわくつきの発端となった元野田首相には党内からの反発も根強い。
(3)それは党内問題として、しかしせっかく旧民主党、その後の民進党の党名変更の流れのなかで初めての女性代表で話題性も高く、人気、知名度も高い蓮舫代表を選びながら党の要の幹事長にいわくつきの元野田首相を起用では、リニューアル、再スタートの民進党の新鮮、未知数(an unknown quantity)のダイナミズム(dynamism)が薄れた感は否めない。
執行部人事でも蓮舫代表のように可能性と期待を込めた新進気鋭の若い議員の起用で、民進党としてのリニューアルをアピールしてよかった。
(4)どっちみち与党自民党の支持率30%台に対して、現在の野党第一党の民進党は10%に手が届くかどうかの比較問題にもならない国民の関心なのだから、「0」からのスタートとしてせめて期待を込めた未知数の可能性を秘めた執行部体制とすべきであったし、そのいい機会でもあった。
与党自民党ばりの党内安定を求めた蓮舫代表執行部体制では、すでに自民党にも足元を見られて、世間からは普通はご祝儀相場の注目もそうは集まらなかったように思う。
(5)9月末開催の臨時国会でもリニューアル民進党の存在感がそう高いとはいえない論戦模様だ。むしろ政治、社会は豊洲移転に2020年東京五輪問題で小池都政への関心も高く、話題はそちらの方に向いている。
2~3年前頃には野党再編問題も高まりを見せていたが、今ではむしろ選挙協力による当面の自民一強体制への対峙が中心となっている。
(6)野党のなかで自民党に対峙、対極する大きな勢力を持たないなかで、かろうじて自民党とは政治理念、主義、政策のはっきり違う共産党に選挙の風が吹いて議席を伸ばしてきた。
この共産党が他の野党に呼びかけて選挙協力を進めて、今夏の参院選では野党候補者調整のなかで前回惨敗からの一定の成果をみせた。
(7)この共産党では政治理念、主義、政策の大きな違いから野党再編の要とはなり得ずに、野党再編論(theory of reorganization of an opposition party)はしぼんだままだ。
しかし、このままの野党では奇跡的に若手スーパー政治家の出現でもなければ浮上するキッカケも見出せないだろう。
(8)野党再編論は理念、主義、政策の検討の積み重ねのなかで考えられるべき道だ。
蓮舫代表が参院議員であることから衆院対策として蓮舫代表が所属するグループのリーダーの元野田首相を幹事長に起用して、このことが党内からは波紋を呼んでいる。
民主党政権最後の首相で当時野党の自民党総裁の安倍さんとの党首討論で、党内に反対論もあったなかでまるで売り言葉に買い言葉のような勢いで解散、総選挙に打って出て旧民主党政権は大敗して、その12年末に安倍政権を誕生させた張本人の元野田首相だ。
(2)別に民進党代表に選ばれた蓮舫代表が信頼する所属グループのリーダーの元野田首相を党の要の幹事長に起用することは、権力基盤安定構造から常道ではあるから不思議なことではないが、そういういわくつきの発端となった元野田首相には党内からの反発も根強い。
(3)それは党内問題として、しかしせっかく旧民主党、その後の民進党の党名変更の流れのなかで初めての女性代表で話題性も高く、人気、知名度も高い蓮舫代表を選びながら党の要の幹事長にいわくつきの元野田首相を起用では、リニューアル、再スタートの民進党の新鮮、未知数(an unknown quantity)のダイナミズム(dynamism)が薄れた感は否めない。
執行部人事でも蓮舫代表のように可能性と期待を込めた新進気鋭の若い議員の起用で、民進党としてのリニューアルをアピールしてよかった。
(4)どっちみち与党自民党の支持率30%台に対して、現在の野党第一党の民進党は10%に手が届くかどうかの比較問題にもならない国民の関心なのだから、「0」からのスタートとしてせめて期待を込めた未知数の可能性を秘めた執行部体制とすべきであったし、そのいい機会でもあった。
与党自民党ばりの党内安定を求めた蓮舫代表執行部体制では、すでに自民党にも足元を見られて、世間からは普通はご祝儀相場の注目もそうは集まらなかったように思う。
(5)9月末開催の臨時国会でもリニューアル民進党の存在感がそう高いとはいえない論戦模様だ。むしろ政治、社会は豊洲移転に2020年東京五輪問題で小池都政への関心も高く、話題はそちらの方に向いている。
2~3年前頃には野党再編問題も高まりを見せていたが、今ではむしろ選挙協力による当面の自民一強体制への対峙が中心となっている。
(6)野党のなかで自民党に対峙、対極する大きな勢力を持たないなかで、かろうじて自民党とは政治理念、主義、政策のはっきり違う共産党に選挙の風が吹いて議席を伸ばしてきた。
この共産党が他の野党に呼びかけて選挙協力を進めて、今夏の参院選では野党候補者調整のなかで前回惨敗からの一定の成果をみせた。
(7)この共産党では政治理念、主義、政策の大きな違いから野党再編の要とはなり得ずに、野党再編論(theory of reorganization of an opposition party)はしぼんだままだ。
しかし、このままの野党では奇跡的に若手スーパー政治家の出現でもなければ浮上するキッカケも見出せないだろう。
(8)野党再編論は理念、主義、政策の検討の積み重ねのなかで考えられるべき道だ。